東北新幹線の八戸延長に連動し、八戸線にほのかな乗りドク列車が登場しました。列車は「うみねこ」。しかし、別段急行でも快速でもない普通の普通列車(?)です。3色の斜めストライプが大変目立ちます。

車内は2人掛リクライニングシートが並んでいます。外見だけなら一頃流行した塗色塗り替えの残り火で説明つきますが、ここまで車内に手を入れてなお普通列車で走らせるそのサービス精神は泣けてきます。

勿論、荷物棚のパイプ部分には座席番号シールが貼ってあったので何らかの拍子に座席指定制の臨時列車に化けることもあるのでしょう。

座席は小糸工業製の回転油圧リクライニングシート、流行の座面連動タイプではなくリクライニングボタン1発のシンプルな座席になっています。座面自体は固め、と言うか少しゴワつくような気がします。シートピッチは各趣味誌にも記されていませんが、おおむね970mm程度と見ています。

センターアームレストはJR北海道789系電車や283系気動車に見られるようになった幅広タイプ、背面には手すりが付き、インアームテーブル完備と来たら一頃だったら間違いなく特急用途or指定料金のスタイルです。

八戸方車両のトイレ横には車いす用スペースがあります。

久慈側車両の八戸方にはイベントや物販などに対応できるマルチスペースがありますが…特に何もないとタダの巨大立席スペースです。「三連休パス」やかつての「JR東日本パス」などの通用期間中は、座席確保の可否で非常に判りやすい「勝者・敗者」の構図がここに凝縮されていました。

当初の説明では、ここで沿線名産品の車内販売などが企画されていたようですが、実施されたかどうかは寡聞です。