255系電車 最終確認時期:2003年12月

ハイブリッドモビリティをコンセプトに鳴り物入りで登場した「房総ビューエクスプレス」車両ですが、そのコンセプトと1次車のあまりのギャップにギャフンとしたのが第一印象です。

何せ、ビューを売り物にした車両にして、ベースを253系(NEX)から持ってきてしまう辺りただ事ではありません。窓が小さい小さい(笑)。間接照明と判っていて光が車内をまわらない形ゆえ、かなり薄暗い車両です。ムーディーと言えばムーディーですが、蛍光灯の白色光じゃねぇ。

1次車座席。小糸工業製の回転油圧リクライニングシートです。床面が掃除しやすいような加工をされた小判形のタイルになっています。

インアームテーブルがデフォルト設置となったのはこれが初めて。1次車は防汚か滑り止めか、通常の盤面にクルっとカバーが掛かっています。

2次車全景です。1次車との相違点と言えば普通車でも読書灯が付いていること+窓がやや広がっていること…くらいしかない(殴)。尤も、これもムリして間接照明を入れたツケと言えばツケなのですが。

普通席(2次車)です。970mmピッチで並ぶ回転油圧リクライニングシートです。リクライニング角度はやや大きめになりました。窓が天地方向に広がっているので、上の1次車座席と比べると、窓下からアームレストまでの間隔が狭くなっているのが判るかと思います。

座ブトンは1次車と同様に偏平で、邪道ながら着座位置を少し前にズラして座った方が心地がよいのは何と言って良いやら…。

上と同じ写真に見えますが、2次車ならではのアーキテクチャが隠れています。ウォーリーを探す方が遙かに簡単かも知れない程度ですが…座席脚台の部分、バーレストが上がっています。

1次車はバーレストが固定だったので、清掃に難が出たらしくこのように変更されたそうです。そういえば、JR東日本で背面がゴムバンドになったのもこの形式からという記憶があります。

グリーン席です。イヤ、マジで。

それまで651系・251系・253系(?)と重厚路線を歩んでいたグリーン席が突如2&2に先祖帰りして登場。あまりの野心の無さに呆然とした次第です。

隅用のマガジンラックを見ると、トランヴェールがギッチリ補充用までスタンバイ済みです。ここまでやる気も何も感じない無価値なグリーンにはとにかくあきれかえる次第。このグリーンに価値を感じられる方、メール下さい。マジで。

噂のデッキ部分です。この仕切扉のピンクが行川アイランドのピンクフラミンゴを表している…と言っても知る人は少ないでしょう。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不明970mm
グリーン2不明1160mm