583系電車(普通車) 最終確認時期:2004年7月

一時期、見るも無惨な状態となり、完全引退・廃車と噂されていた583系ですが、JR東日本エリアではイベント・臨時快速・団体向けということで一部車両がリフレッシュ改造を受けてしまいました。

写真は仙台地区で思い出したように走る神出鬼没の快速「白虎」です(JR時刻表の臨時欄にすら載ってない日だった…行ってみて驚き)。こう、見てるだけだとまだ暫く頑張る予感全開です。

車内は寝台展開もできる状態でリフレッシュされており、化粧板の色などに目を瞑れば登場当初に近い全景が広がります。

こうしてみると、屋根が高いということを改めて実感です。もっと言えば、荷物棚もその寝台展開を考慮した高さ・形状となっているので結構高い位置にあります。実際に物を乗せるのはちょっと苦労するかも。

なお、画面奥側の天井が低くなっている所があるとおり、撮影の関係でパンタ付き車両にて撮影しています。

寝台兼座席のボックス席部分です。JR化直後、モケットがドット調の新傾向パターンに改められた時がありましたが、リフレッシュを機に驚きの先祖返り、普通席モケットカラーと相成りました。

ボックス間ピッチ1900mm(ベッド時の値であり、実効ピッチは100mm程度マイナス)の超大型座席は、座る分には深々とした座り心地です。足の短い私では、反対側に足を載せると不自然さを感じる位です(笑)。

窓は、それまでの二重窓・ベネシアンブラインドが無くなり、カーテン引きのごくごくオーソドックスな窓になりました。それでも、窓側に凹むように仕込まれたアームレストは健在、ここが583系座席モードの萌えポイントです。

通路側の人がテーブルを使う時は、このように回転引き出し式の小テーブルを使います。

かつては新幹線0系電車のW12・W70形座席のような盤面形状だったのですが、これまたリニューアルを機に形状が変えられました。缶・ペットボトルが置けるような窪みが設えられています。

屋根の高い583系でも、寝台運用時の上段・中段はお世辞にもゆとりのスペースとは言えません。そのため、いきおい人気は下段に寄ってしまいます。

しかし、パンタグラフの付いた車両には隠れポイントがあります。知る人ぞ知る「パン下中段」と呼ばれるモノで、屋根高さの関係で上段が無く、中段は他の中段より上下高さがあります。車端のハンデを補ってなお余りある隠れポイントと言われています。かつては指名買いもあったとか…。

寝台列車、ドア数が少なくなっています。万が一の際はドアを破って脱出と相成るわけですが、そのツールは所々の座席下に仕込まれています。

このケースの中に脱出時に用いるハンマーが入っています。個室寝台にもセットされているようですが、あまり見ることは無いですね…。

車端には一部このような業務用スペースがニョキッと出ています。

その向こう、デッキへ出る仕切扉は折戸となっていますが、これが結構戻り時の力が強い。静粛性を保つため、バタバタしないようにとの機能性故の結果ですが、小さい子供はちょっと難渋するかも…と思いました。

洗面台、夜行運用がある車両らしく2つセットされています。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不明1900mm(ボックス間)