風光明媚で知られた山陰本線旧線でトコトコと走っています。新緑・紅葉が美しい保津峡、見所満点・運行期間限定の観光鉄道です。

乗車区間のワリに料金が…ですが、「周遊きっぷ(京阪神ゾーン)」を使えば、運賃が含まれている上に指定券の発行が無料で受けられます。トロッコ嵯峨・トロッコ亀岡共にJRの嵯峨嵐山・馬堀両駅からは少し歩きます。それもまた一興ですが…。

1〜4号車はネイチャー・サルーン号(SK100/200)と呼ばれる貨車改造の客車です。窓・屋根があって外界とは区切られていますが、窓は大きく開けることができるので、天気の良い日は殆ど全開になっています。

嵯峨側に機関車があるのですが、その次位に5号車(ザ・リッチ号、SK300)が連結されています。屋根はガラス張り、側窓は無いので雨天には乗車できません。そのため、この車両は事前予約不可の当日出たとこ勝負席。始発駅に行って、窓口で指名買いすることになります。

逆に言えば、この手の列車は団体客で総埋まりして涙をのむケースもありますが、天候に恵まれれば個人客でもほぼ確実に乗れる優しい(笑)観光列車とも言えます。

その座席部分。座席自体はネイチャー・サルーン号と変わりませんが、床や横側の柵を見ての通りで、金網こそありますが、線路が見えるスケスケです。勿論、下からも風が容赦なく吹き上げるので、走行中は「みんなでマリリン・モンロー」と言うある意味で非常に危険な(笑)車両です。

勿論、小銭や切符を落とそうものならそのまま合掌するしかありません。色んな意味でスリリングな車両といえます。