JALクラスJ(JAS777・7J2) 最終確認時期:2008年6月

元JASレインボーセブンのスーパーシート区画。超大型のシートは、機内に入ってすぐのAコン部分に設えられ、観光客が多い土日の運用ではここを通るたびに驚いたような顔をする人も珍しくありませんね。

シートピッチも1070mmと、鉄道車両では「なぁんだ」的な数値ですが、国内線としてみれば航空機ではかなり広い部類に入ります。レッグレストまで含めた全電動リクライニングシートは勿論として、シートバックのTVモニターや個別スポット空調、登場当時は珍しかった可動式ヘッドレスト…と、かゆいところまで手の届くアコモデーションがポイントです。

登場からかなりの時間が経ち、JASッ子の故か、メンテも追いついていない模様で多少のクタビレも見えますが、やはりここも1000円プラスで利用できるクラスJ区画。該当便では常連客まで入り乱れての争奪戦が繰り広げられています。

こちら、その元SS区画の別バリエーション。後期形ですね。上のタイプでは、サイドアームレストカバーに埋められていた操作パネルが、センターアームレストユニットに収納式となったエンターテイメントコントローラーとなり、TVモニタも2段クランクで引き出しやすくなっています。

そのあおりか、センターアームレスト下部の小物入れが小さくなってしまいました。実際、使う局面は限られており、ささやかな犠牲と言えばそうなるでしょうか。

現在の座席番号では、81・82列がこの座席ですが、ここを事前指定できるのはマイレージの上級会員と多頻度利用プログラムの上位会員のみ。一般会員は、空港が持つ当日調整枠に空きがあった場合に利用することができます。

長らく国内線の航空座席と言えば、普通席とスーパーシートのみでしたが、JASが中間クラスとして「レインボーシート」を展開していました。1000円(登場時2000円)でゆとりの座席空間というのが当たり。スーパーシートは敷居が…とか、行き帰りの景気付けに…という層にマッチしたようです。

JAL・JAS統合で、JASこのクラスの処遇が取りざたされたようですが、クラスJ登場までは普通席として運用され、知る人ぞ知るボーナス区画として各便で争奪戦が繰り広げられておりました。

見た目は上記の元SS席とそっくりなのですが、リクライニング機構が油圧ボタン操作式だったり、レッグレストの代わりにバーレストがあったり(最前列のみレッグレスト)、横幅が少々狭めだったりしています。今のJALクラスJの始祖とも言うべきサービス区画であります。

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