313系電車 最終確認時期:2001年3月

JR東海エリアではすでに近郊形標準車の様相を呈しているのが313系です。しかし、静岡地区で滅多に見かけないことはこれいかに(笑)。え?誰?「釣った魚にエサはやらんのが常識っぽいから」なんて言ってる人は(>自分)。

写真はワンマンモードで折り返し準備中の御殿場線運用中3000番台です。しかし、いままで115系3連でやってきた所を2連にしちゃうんだから…混むって…マジで(笑)。

写真は松本で発車待ちの中央西線へ入る普通列車の図。ローカル列車に乗ると途中で「しなの」にズビズバに追い抜き待ちを食らいます。沿線風景に変化があるので許す、という感じなんですけどね。

中津川始発の快速列車用。転換クロスシートを装備しているのは0/300/1000/1500と4区分ありますが、このうち車端部がクロスシートになっているのが0/300、ロングシートになっているのが1000/1500。

それぞれ4連・2連と4連・3連によって番台区分がされているという解りやすいのか解りづらいのかがよく判らない形式です。

んで「セントラルライナー」用8500番台。独特の塗り分けと、微妙に違う窓配置がポイントです。しかし、何が悲しくて影側で撮りますかね?自分(笑)。

ボックスシート車の車内全景です。色こそ軽快になっていますが、全体的なデザインに伝統的な3扉近郊形車両の(或る意味)完成された配置を残しています。

勿論、確保すべき通路部分や可能な限り広めに、また車内各所にはワンマン運転に対応するための機能が備わっています。

通路部分には吊革が下がっていますが、「ボックス席部分には吊革は無い」という国鉄時代の不文律をキチンと崩し、ボックス席の上にも吊革を設置しています。JR西日本221系でもそうでしたが、現実問題として立席客は通路部分にも居るわけで、この辺は堅実・実用的です。

ボックスシートです。ボックス間ピッチは1490mm、これは113系・115系などのシートピッチ改善車と同等の広さです。横寸は若干切りつめられてしまっているようです。

この座席、E217系の窓側が狭苦しいマイナス点に対して独自の回答を出しています。窓下のアームレストを省略せずに設置し、その下まで座布団を延ばしています。そのため、座面を正面から見ると窓側席の方がやや広くなっています。

特急車両では失策明らかな窓キセがほぼ0となっており、テーブルの省略こそあるものの窓側の空間をかなりギリギリまで使えるようになっています。尤も、肘掛が幾ら何でも低すぎるような気がします。

座布団は肉厚ですがやや硬め。背ズリが薄く、かつボックス間で最大ピッチを確保するために角度が犠牲になっており、あおりで着座ポイントもあまりよくありません。ここがマイナス点と言えばマイナス点です。

ロングシートです。パッと見るとあまり違和感がありませんが、座ってみると低いです。これ、マジで低すぎです。

優先席にして納得ですが、一般席としてはちょっと…ですね。窓を大きく取った為に背ズリがどうしても寸詰まりになってしまうためなのでしょうね。

クロスシートの後ろには2人掛のロングシートがあります。手前に見える白いカバーを外すとワンマン運転時の整理券発行機が顔を出します。

車椅子対応席です。ドア側の1人掛席ですが、アームレストが上下可動になっています。形状がリクライニングシートでよく見られる形状になっており、見た目ちょっとリッチです。

一般転換クロスシートの全景です。ドア横に立つ人のため、シート後部のカバー部分にクッションが付いています。それ以外は本当によく見かける3扉転換クロスシートの車内の典型的なスタイルです。

この形式、趣味誌恒例の図面でもシートピッチの明記がありません。そのため、実測値に頼っているのでちょっとずれていたらご容赦(^^;)。それにしても、311系よりスペック上のボリュームダウンの感は拭えません。

下衆の勘ぐりですが、8500番台のシートピッチ寸法が311系と同等にも関わらず、この転換クロス車を引き合いに出してピッチアップ・サイズアップをアピールするための伏線だったのではないかと思える流れを感じます。

尚、311系の座面部分横幅は880mm。これの座面横幅は830mm…あら?50mmも狭いんですか…道理で狭く感じたわけだ。

転換クロスシートです。ヘッドレスト部分が折れ曲がるエクネス社パテントのダブルリンク機能を備えた転換クロスシートです。頭の辺りの座り向上を狙ってますが、背ズリの高さが少々足りないような気がします。

腰回りの安定性は見ての通り、かなり板の如しで311系より良いとは言えません。正直、背中が浮くように感じます。シートピッチは860mm、これは転換クロスシートとしてはかなり狭くなっています。無論、ダブルリンクがそのピッチ実現に一役買って居るんですけどね(^^;)。

メーカーは伝統の小糸工業、ソデ体横の背ズリのリンク装置部分に刷毛のようなものが付けられているのが独特です。

ドア戸袋部分の固定シート部分です。ヘッドレストがかなり薄くなっているせいもあるのか、ドア側のクッションがかなり厚めになっているのが判ります。

車椅子対応席。やはり、ヘッドレスト後ろにクッションがあります。しかし、先ほどのボックス席では特に取り付けられていません…やはり車格の違い?

8500番台「セントラルライナー」用車両の全景です。ドア部分は東北・北陸の近郊形でよく見られるような仕切が設えられ、ささやかに目隠しとなっています。中吊広告が排された天井部分には代わりにニュース・停車駅案内などの電光表示装置が設置されています。

座席部分です。0/300/1000/1500番台の座席より、曲がりなりにも料金を取る列車と言うことでシートピッチで35mm・座席背面で50mmのアップがなされています。そのため、座席自体はかなり大形で、着座すると前方はヘッドレストになります。そのため、1人で座るなら一種のコクーンな雰囲気がありますが…残念ながら整理券発券アルゴリズムは単純明快な「隅から埋めてゆく」方式なので、基本的に気まずいですね。

朝晩ラッシュ時の一般快速運用等であればお買い得ですが、整理券を購入して乗車した身としては「激しくお奨めできません」。一部区間では整理券不要(要するに運賃のみ)となりますが、狙ってこの車両に乗り込む人が多く、どうにも五月蠅いです。着座保証としての整理券なのですが、そのアコギさありありの「サーヴィス」に大いな不満を残す一時でした。

尤も、ピッチが拡大しているとはいえ、それは185系と同スペースだと言えば「今更…」としか言いようがありません。更に、座席背面が高くなっているのにヘッドレスト部分のリンク高があまり変わってないとしたら…あれ?頭の座りは…?(笑)

車端部は例によって例の如くボックス席です。勿論、サイズなどは大形になっていますが…ここは整理券のカバー範囲なのでしょうか?だとしたら反対側に当たった人は…。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(3000番台)ボックス不詳1490mm
普通(0/300/1000/1500番台)2不詳860mm
普通(8500番台)2不詳895mm