110(100)系気動車 最終確認時期:2002年1月

JR東日本地区のローカル線ではあちこちで見かける新系列気動車ですね。車体長が短いのが100系、長いのが110系です(<乱暴すぎやしないかい?その書き方)。

写真は大船渡線で行き会い待ちの一コマです…って、後ろ後ろ〜!線路渡るなって(--;)。

左沢線用の100系です。1両は小さくても、合わせ技で結構スゴイ編成になるのもなかなか…。

左沢線用の車内です。互い違いで色違いのロングシートが並んでいます。定員着席への誘導ですね…。

この形式は路線特性に応じてアコモデーションを変えて投入しています。1両単位で増減できるディーゼルカーの特性と合わせることで更に真価を発揮しますね。

こちら、水郡線のキハ110です。2両1セットのバージョンです。しかし、緑に緑…よく似合いますこと。

北上線でキャッチした初期投入車の車内です。カバーの付いた蛍光灯・延々と続くラインフローの空調吹出口・重厚な座席モケット・試作要素的な布地貼り付けをしているボックスシートの裏面…微妙に異なる所が沢山あります。

そのボックスシートです。全体的に詰物が柔らかく、量産車独特のシャキシャキした雰囲気がありません。

従来の40系気動車や58系気動車より詰物が詰まっているカンジはしますが、何となくふわっとしています。その詰物の厚みのせいでランバー部分があまり出ていないので、座り心地というか(量産車と比較して)長時間の着座には少々厳しいかも知れません。

量産車(陸羽東線)の車内です。典型的な1&2配列のセミクロスシート…。これ故にラッシュ時の定員もある程度まかなうことができます。座席定員は実質的に少なくなりましたが、クロスシート需要と通勤ラッシュ需要を上手く織り交ぜた労作だと思います。正直、私は好きですね、この形式。

1人掛クロスシート部分です。閑散とした区間、特に相席もなくて反対側に足でも伸ばそうものなら、気分だけ貸し切り感覚になります。幅もそれなりで、必要充分な居住性といえます…ってかローカル車両にこれ以上何を求める。

こちら、山田線に投入されているボックスシート部分です。しかし、この形式についてはいろいろなところに転戦しているので、モケット色と投入路線の関連は必ずしも当てはまりません。

事実、量産先行車だって、北上線に居るとは思わなかったし…。

こちらは、飯山線に投入されている分の1人掛席。窓の向こうには特雪のラッセルが見えます(笑)。

んで、2人掛ボックス席。

車椅子スペースがある側のロングシート、座席自体は肉厚の標準的なバケットシートです。

そして、ロングシート(長い方)。こちらはその気になれば寝転がって眠れます。勿論、どうしようもないくらいガラガラの時だけにしてくださいね。

陸羽東線で走っている分のトイレ部分です。通常、この系列のトイレはドア脇に入口があるタイプが多いのですが、初期に投入されたものはエレベータのような多重引き戸になっています。

そして、陸羽西線に投入されている車両です。陸羽西線は余目から新庄に向けてワンサイド左方向の眺めが開けていることで有名です。

その眺望を楽しめるように、川の向の座席を回転可能なクロスシートにしています。そのため、非常に独特なアコモデーションになっています。

ここ最近では、単なる「回転クロスシート」なる言葉を新製車で使ったのはMaxシリーズくらいなものですが、在来線、それも普通・快速用途の車両で回転クロスシートを堂々と入れてくるのは珍しいことだと思います。

この回転座席、かなり細かい角度で固定できるようになっており、多彩なシートアレンジが楽しめます。斜め固定の際は台座中段のスライド装置が動いて、適度なスペースを確保するようになっています。う〜ん、優れもの。

座り心地ですが、普通の1人掛クロスシートとあまり変わりません。ただ、経年で回転台座が痛んでくるとメンテナンスが大変かも知れませんね。

遠野・釜石・宮古と三陸方面の観光地を持つ山田線は急行「陸中」が運転されていましたが、今は快速「はまゆり」となってより気軽に使えるようになりました。

こちら、盛岡駅停車中の同車。スカート部分がパイプになっているのがポイントです。

車内はトイレ配置こそ一般形式と同じですが、座席は2&2でリクライニングシートがズラリと並んでいます。

元々、急行用という配慮からか、単に一般向け先行量産車と同一の設計と言うことからか、天井はカバー付きの蛍光灯と空調用のスリットが並んでいます。

回転油圧リクライニングシートのR55Gです。この形式だけに取り付けられているレアと言えばレアなR55シリーズです。他よりリクライニング戻しの動作がスローなのは、詰物が豊か(すぎ)で引っ掛かっているからといえます。

R55シリーズの中でも、ソデ体のシルエットがRS390シリーズと同じという、ちょっと変わった子です。シートピッチは940mm、必要充分といえます。列車は折り返しとなる花巻で方向転換があります。お勧めは盛岡から花巻に向かって左側、山田線に入って宮古に向かって右側(A席)でしょう。比較的開けた眺めが楽しめます。

車端部にはボックスシートがあります。一般向けのそれとは形状が全く違いますが、座り心地は…ああ、同じかな(爆)。グループ向けにはどうぞ、と言った感じですが積極的にお勧めはしません。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(元・急行仕様)2R55G940mm