40系気動車(リゾートしらかみ・ブナ編成) 最終確認時期:2003年9月

リゾートしらかみ(青池)編成、ツアーにも組み込まれたりで結構人気なようです。その一方で首都圏からは朝一番の「こまち」でも間に合いません。その要望があったかどうかは定かでないですが、兄弟編成としての「ブナ」編成が登場しました。

しかし、その運用はどう見ても3号の為であり、4号に至っては秋田着23時近く…夏至の頃を除くと車窓は殆ど期待できません。いわば編成回送のための運用と言ったところです。ひと思いに大館経由にした方が良さそうですが、そうすると編成の向きが逆になってしまうのでペケだとか。

お顔については、「きらきらみちのく」にかなり近いフェイスです。HIDの前照灯が美しくも明るいですね。

この「ブナ」、コンピュータの常用漢字になってないため、本家JR東日本のサイトでもテキスト表示時はカタカナ表記になっています。無理矢理表示させると「木無」…これではちょっとねぇ。

1・3号車は一般開放座席車となっており、2&2配列の4アブレストでシートが並びます。基本的なコンセプトは青池編成に準じたところです。

運転台後ろから撮るとこんな感じ。展望ラウンジとの仕切は透明なパーテーションになっています。

座席本体です。青池編成はJCAS製でしたが、今度は伝統の小糸工業製、回転油圧リクライニングは勿論、座面もチルト&スライド機構付きで、最近のJR東日本特急座席並みの装備です。ソデ体については251系リニューアル車両や八戸線「うみねこ」と同じ型から取っていると思われます。これが当面JR東日本スタンダードになるのでしょうね。

シートピッチは堂々の1200mm、ドリンクホルダーやシートバックテーブルを使うには、一旦腰を浮かさないと厳しい人が多いように思えます。

車端には車いす対応の1人掛席。アームレストがちょっとだけ異なっています。

リクライニングさせるとこんな感じです。

妙に凝ってるのはこのデッキ仕切扉。なんなんでしょね?この石室みたいな縁取り部分…なんかそのままドアが開くと中から草○仁が出てきて「世○、ふしぎ発見!」とかありそうですが…。

むろん、席のボッシュートは謹んでお断りします。

さて、最近は天井部分で「アート」をする列車が増えました、この手の先駆けで思い起こせるのは東海道ブルートレイン系列のギャラクシータイプ食堂車、伊豆急行リゾート21ロイヤルボックスなどがあります。

この列車もご多分に漏れませんが、照明とこのアートはスイッチで入れ替えるそうです。夜間運行時はこのままで結構ですヨ。

運転席後ろは例によって例のごとく展望フリースペースとなっています。

こちら、反対側。

ベンチシートはこんな感じ、座面はブリッジタイプとなっており、背面は転換可能となっています。左右どちらも良い車窓が望める五能線なら納得の装備です。

このフリースペース、入った部分が多少空いているのは津軽三味線パフォーマンスなどの他に…そう、車販カートの方向転換の為でもありましたね。

さて、いよいよ2号車のボックスシート区画に入って参ります。4・6人ならこっちの方が向いているように思えます。ちょっと個室気分も楽しめます。

コンパート部分はこんな感じ、ハイバックのボックスシートです。シート詰物は割と高反発な素材を使っているように思えます。軽いと言えば軽いのですが。

そういえば、よく見たら右側のアームレスト…付け位置が前後逆やん。

車端部分は通路との関係で4人掛サイズ。

この4人サイズの仕切部分、初代青池編成についてもしっかりした壁を作って、通路との峻別をしていましたが、ブナ編成では何やら目隠し衝立のようなボックスを立てています。適度にお手抜き?

鉄道車両において「お座敷」とは結構な贅沢品扱いです。お座敷客車から始まって、雷鳥にあったお座敷グリーン車…最近でも「なのはな2」における座席とお座敷時の座席クラス相違(お座敷区画はグリーン扱い)などに見られます。勿論、JR九州の「いさぶろう・しんぺい」のような例外はありますが…。

ボックスシート部分は、そんなお座敷をあっさりと実現させてしまいました。いやぁ、時代が変われば…って奴ですか?壁にはお座敷展開時の説明書きがあります。

座席下にあるこのレバーを水平に起こすと、座面ロック解除です。

引き出してみるとこんな感じ。勿論(?)中央のテーブルは動かせませんので大の字で寝転がるのはちょっと難しいです(できないわけではありませんが…)。

こちら4人掛。私が乗った時は「今はオフシーズンだから、ウェスパ椿山を出て誰も来なければ寝転がっててイイよ(私は座席部分を取っていた)」とのこと。

はい、来なかったのでそうさせて頂きました。ごちそうさまでした。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不明(小糸工業)1200mm
普通2不明(小糸工業)1200mm
普通4or6不明(ボックス)1830mm