40系気動車(びゅうコースター風っこ) 最終確認時期:2004年7月

主に東北各線で活躍し、イベント色の強い臨時列車に入ることが多い車両です。たまに首都圏でも展示・運転されることがあります。

春〜秋期はこのように側面をバックリと開けた状態で外気とダイレクトに触れられるようになっています。乱暴な言い方をすれば、「トロッコ車両」に自走機能を付けた列車なんですよね…トイレ付き、というのは大きな進歩ですが…。形式的にはキハ48ですが、一応40系気動車のお仲間と言うことで。

室内もこんな感じ。余計な化粧板もスパーンと取り払っており、屋根の骨材まで丸見えです。ごく一部のブロックを除き、ボックス席となっていますが、元々のコンセプトが効いており、かなりスカスカに見えてしまいます。

トイレは車椅子対応の大形ユニットが設置され、バリアフリーの点にも配慮が図られています。

その反対側。車椅子対応ブロックとなっており、ベンチ状のイスも折りたたんむことができるようになっています。

座席は文字通りの「ベンチ席」。完全板張、そこに一分のスキもありません(笑)。ボックス中央部のテーブルにはジュースホルダー用のステーが備え付けられています。

車両自体はボギー台車+空気バネで車体へ直接掛かってくる振動という点では、一般的なトロッコ客車のそれよりはるかにマシですが、やはりお尻に爆弾をお持ちの方は敷物の1つも持って行った方が無難だと思われます。

良くも悪くも割り切りとして、通路側のアームレストが省略されており、通路への出入りはシームレスですね。別にこんな開放的な車両にしてコンパート志向もヘッタクレもないので構いませんが…。

ちなみに、こちらは端部ボックス部分。上の写真と色味が異なるのは年をまたいで内装色を変えているから(上、2003年・下、2004年)。

ボックスの窓側下部も一部は切り抜きレリーフとなっており、ボックス毎に模様が異なっています。

こちら、別区画の出入口近くの様子。

車端にはこのようなダルマストーブもセットされています。以前は無かったようですが、増設されてます。やはり、冬場はコレが無くっちゃね。

ハイ、その証拠画像。2003年撮影分。

同じアングルで2004年撮影分。あれま。

窓は常時開放というわけではなく、突然の降雨時等にも備え、普段は巻き取られたビニールシートによるシャッターが電動で上下動できるようになっています。

勿論、冬場や高速走行を想定したハメ板タイプの透明窓(ポリカーボネートかな?)も用意されており、全天候に対応しています。

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