58系気動車(よねしろ色) 最終確認時期:2006年10月

国鉄末期からJRにかけて、全国各地の急行が次々と特急に格上げられたり廃止されたりして行きました。その中にあって、東北地方は割と急行が残っていた地域といえます。

そんなグループに急行「よねしろ」があります。鹿角花輪から秋田(急行としては大館〜秋田)まで、なかなか絶妙な通勤・通学タイムを走り抜けていました。今は、快速としてほぼそのままのダイヤで走っていますが、朝晩共に毎日大盛況の乗車率(但、主に東能代まで)となっています。

座席的には以前から面白いと思っていたのですが、曰く「乗りづらい(前後のスルーな接続がほぼ絶望)」「戻れない(鹿角花輪着は深夜)」「撮りづらい(秋田近辺では大混雑)」とある意味岩泉線以上に難攻不落な条件が揃っています。

さて、その座席ですがキハ110(急行仕様)に乗っているR55G近縁の座席となっています。アームレストにはRS390の血も感じますが、リクライニング動作・質感・座り心地はR55系統のそれと変わりません。

しかしまぁ、ダレ切った背面の網袋にメンテらしいメンテがされてないことを感じます。それでも座席自体は大して壊れていない辺りは結構偉いかも。

車端部はこんな感じ、スペースの半端を埋めるように何やら箱がデデンと置かれています。秋田からの下りではここに鞄を載せるだけでは飽きたらず、ここに乗ってしまう学生が居たりとなかなか殺伐とした空気を感じました。

つい最近、乗る機会に再び恵まれて乗ってみたら…優先席区画が凄い素敵な状態です。これが土崎クオリティ、と言うわけですね(笑)。

座席背面の網袋もキチンとメンテナンスされていました。エライ。

こちら、夕方運用時の車端部に面した状態。座面下に残るモケットにその出自、というか元々の色を残します。

デッキに面した側、ステッカーやら非常灯やらユニット化されていない雑然とした古き良き風情そのままです。

行き違いの列車が来ました、まもなく出発です。

後日談、午前中に秋田駅へ突っ込んできた時の1枚をパチリ。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不詳(R55Gフレーム)960mm