HB-E300系気動車(リゾートビューふるさと) 最終確認時期:2011年5月

小海線でお目見え、走行実績や機構の改良を経たタイプの車両が、各地の地域ジョイフルトレインに登場してきました。

信州方面は、長野から松本を経由し大糸線南小谷までの快速「リゾートビューふるさと」がお目見えしています。ネーミングから漂うリージョナル感の希薄さはこの際ちょっと置いておきます。

信州地区は2両1組ですが、東北にはコンパート席としての中間車を繋いだタイプも出ていますね。そちらもそのうち。

そういえば、この車両「ワンマン」なんですね。停車中に標識を見付けてビックリ。

エンジンで発電、蓄電池に貯められた電気によりモーターで走行するということで、足周りは電車そのものですが、区分上はディーゼル動車。

そのため、運転免許は電車ではなく気動車のそれが必要との由。松本始発ではなく長野始発というのは、メンテナンス以外にもこの辺が影響してるんでしょうかね。

乗車感は不思議な感じです。加速感が電車のようなグイッとした感じでもなく、気動車のガツッとしたものでも無いんですね。線が細く、ヒョロッと加速してるというイメージです。

運用では、途中、姨捨・松本・穂高駅で交換待ちを兼ねた長時間停車をします。姨捨・穂高はミニイベントもあるあたりは地域ジョイトレの所以。

ただ、秋田のリゾートしらかみのような蜃気楼ダイヤは、ちょっと無理ですね。大糸線、途中までは列車本数多いから…。

運転席後ろの展望コーナーからは山々や沿線の風光明媚な眺めが楽しめます。

車内は2&2の4アブレスト配置とした、標準的な風景です。通路・荷棚で木目調のイメージが表されています。

通路天井部分には数カ所モニタがあり、前面展望や沿線案内などが流れます。姨捨のスイッチバックなどで大活躍。欲を申せば、停車駅ごとにアナウンスで予告される発車時刻を同時に表示して貰えると色々助かるかも。

背面側から見るとこんな感じ。座席背面はピアノブラックになりきれない、少々プラスチッキーなテカりに残念感が漂います。

座席を予約する時、どちら側が良いかと問われると考え方が割れますが、午前中に長野から乗るのであれば総じてD席の方が満足感が大きいと思います。北アルプスや二科三湖は全てD席側です。日射だけなら、午後になるとD席側に回ってきますけど…。

A席が優れているのは、長野〜松本(厳密に言えば姨捨〜長野)間の善光寺平の眺めがそうなのですが、引替に日射でジリジリされるのはアレですし、善光寺平だけなら展望ラウンジや姨捨駅ホームから拝めます。

座席は1200mmピッチで、回転油圧リクライニングシートが並びます。駅弁なんかを前席の背面テーブルに置くと、ちょっと遠い感じがする程度に…。

座面のスライド&チルト機構が無いタイプで、かなり硬めです。いや、硬めというか座面のヒップポイントが悪すぎて(というか、落ち着けるツボどころが全くない)良くありません。スライド&チルト機構の有無以前に、何か設計時寸法を思いっきり間違えてる気がします。座席だけで見れば、作り込みは手抜き。

正直、長野から南小谷まで乗ったモノの、結構この座席は苦痛品かも。姨捨の辺りで、鬱血感がかなり来てましたから…。

車椅子対応の1人掛座席は2号車(松本をV字の谷間として長野・南小谷側)にあります。

全展開するとこんな感じ。足下の床部分ですが、少々足を置くにはスペースが心許ない気がします。

ドアは半自動時のボタンを備えたタイプ、車椅子での乗り込みにも備えた大形です。

トイレの反対側には車内販売用のストッカーや、小道具入れ。記念撮影用のボードも入ってます。

トイレは最近主流の半円筒スライドドアタイプ。真空吸引式で、これまたオーソドックスな設備です。

運転台後ろの展望スペース。こちらは南小谷側の2号車。

で、松本側の1号車。微妙にベンチシートの配置の違いが判ります。

でも、1号車の側窓側ベンチシートは、ちょっと曲芸的なアプローチをするハメになるかも…通路寸法的にちょっと「?」

運転席後ろの特等席。共用スペースなので、ほどほどで交代しましょうネ。

2号車の北アルプスを向く側窓側ベンチシート。こちらは、乗務員室扉の開閉が影響していることもあるのか、結果的に通路はハッキリしてます。

乗務員室後ろには、パンフレットなどの状差しも見えてますね。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不明1200mm
普通2不明1200mm