107系電車 最終確認時期:2006年1月

急行用電車・165系の廃車発生品を使いつつ、車体その他メインのフレームについて自社製造を行ったなかなか画期的な電車です。北関東に配置され、両毛線・日光線(東北本線の一部)と上越線・吾妻線・信越本線などで会うことができます。

写真は高崎で方向幕回し中の100番台…軽井沢行…。

それでは0番台(と100番台の前期形)の車内から。写真は記念すべき0番台トップナンバーの車内全景です。

白い化粧板・すおう色のモケットは211系のデザインセンスに通じるカラーリングです。吊革も通勤利用を前提として多めに取り付けられています。ここでの「キツネのしっぽ」はタネ車譲りの分散クーラー吹出口ですね。

ロングシートです。この107系に用いられたシートは「ブリッジ式シート」と呼ばれる座席の支持方式を取っており、類似の座席は113・115系のロングシート改造車などその実は少数に留まっている貴重品です。

乱暴に表現すれば、座席座面部分の膝裏部と尾てい骨部(前端・後端)にフレームを通し、ここに座席表地をグルッと回すようにしているもの。いわば太鼓の鼓面にお尻を乗っけるようなモノをイメージして頂ければ…。

100番台の後期形からは窓割りが異なっています。0番台と100番台の初期形がドア間の窓配置について戸袋窓2枚と客用窓2枚だったものが、客用窓3枚構成に変わっています。パーツ数削減の手法…と言えばそうなりますね。

そのロングシート部分…0番台シリーズと同じです。して、この座席、正直に話すと「座り心地悪い」のです。表地を支持するフレームがガツンと腿裏に当たりますし、後ろまでしっかり腰掛ると今度はお尻・尾てい骨に後端のフレームがガツン…。

前後の真ん中部分に腰を下ろして、足をタラリと伸ばすのがフレームに当たらず済むというだらしない座席です(笑)。この体勢、背中にも負担が来るからマズイんだけどなぁ。

車端部、トイレ前には優先席と視線干渉を避けるための唯一のクロス方向座席があります。

この部分の座席もブリッジ式シートです。前後幅は広くもなく狭くもなく…この向きはこの向きで優先席の人を真横から直視する体制になるのでちょっと辛い…。

おトイレと脇の優先席。この辺は良くも悪くも近郊形の定番配置ですね。

ちょっと昔(1997年・夏)のワンカットから。このころ、東北本線小山以北では車内喫煙が認められていました。

で、上野口の211系やこの107系のロングシートのドア袖部分にもこのようなカワイイ灰皿がセットされていました。

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