205系電車(3100番台) 最終確認時期:2003年3月

杜の都仙台、JR唯一の直流路線として長らく103系・105系が走っていた同線ですが、ついに山手線をスピンアウトした205系が入ってくるようになりました。

しかし、さりげなく来たこの先頭車…元・中間車と言っても信じてくれる人って…。

石巻側先頭車の山側エンドは窓がありません。ここにトイレがセットされています。何でも「運用時間のワリにトイレが無いとはどういうこと?」とお役所からご指導が来たとか…って、やりゃできるじゃないか、JR(笑)。

205系の一部編成石巻側1両は「2WAYシート」と呼ばれる車両がセットされています。当該車両にはこのようなマークが貼られています。

2WAYシート車内です。どこかで見たことがある、と言う方は鋭くも正常です(笑)。近鉄が導入した「デュアルシート(L/C)」のまんまでございます。違うのは座席の形状くらいなほど(笑)。」

導入当初は通勤時間帯はロングシートモードで…などと使い分けていたようですが、今はクロスシートモードで安定しているようです。しかし、終点で方向を変える、と言う習慣があまり無いらしく逆向きに座っている人もよく見ます(単に回し方を知らないだけ?)。

座席は天龍工業が近鉄デュアルシート(YM051)の為に作ったユニットをベースにしています。シートピッチは回転に困らない975mm、結果的に在来線特急車並みのピッチが実現しているのは嬉しいところです。

背面サイズ自体は少々小降りなのですが、これは通勤利用を想定しなければならないとすれば「座れりゃいい」と言う程度なのでしょうね。

肘掛も文字通り「肘掛」ですし、座るとフレームの固さ全体が少々キます。

仙台方には優先席が横1列セットされています。

この2WAYシートの回転ですが、座席下のペダルを踏んで座席を回転させます。座席自体はまぁまぁ軽いのですが、固定はしっかり勢いを付けて「ガチン」と音がするまでしなければダメなようです。

ドア側には大きめのドア開閉ボタンがあります。ロングシート時代の袖仕切はそのままドア部分と座席着座部分とのしきりに使われています。スペースの有効活用というか何というか…。

トイレは車椅子利用を想定した半月状の大形ユニットです。E217の量産車移行、本格的に導入がなされているタイプですね。

その反対側は車椅子スペースになっています。窓側にはヒーターがセットされており、この場所に居る人への配慮も忘れていません。

ロングシートは山手線時代そのままに、ドア脇に開閉ボタンが付きました。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2YM130(天龍工業)975mm(クロス時)