209系電車(試作C編成) 最終確認時期:2007年1月

209系試作編成、なんだかんだで通勤や通学でブチ当たった日はちょっとラッキーだな〜と思ったものです。画像はC編成・920番台でウラ92編成となっていました。

撮影の2カ月後、旅客運用を離脱し疎開留置→廃車になったとのこと。この撮影日が最終乗車となってしまいました。

この編成は、製造会社が2種類に分かれており、車両の雰囲気がガラリと異なっていたモノでした。1〜3号車と6〜10号車は、量産車とほぼ同じ造作になっています。

ロングシート部分についても、これまた量産車とあまり変わりません。

車両メーカー的には色々形態分類があるようですが、アコモデーション的には内装パネルの微妙な色とか、肌触りとか、大差と言えば大差、微妙な差と言えば微妙な差があちこちで楽しめた車両です。

座席自体の座り心地については、試作A編成はE217系の項で存分に触れましたが、このタイプの座席でアレばつくづく惜しまれるのがこの袖仕切りのへこみ量なんですね、もう少し深めの方がつくづく良いように思います。

理想とすると、実は205系・211系のロングシートドア横にある風防を兼ねたカバー…あのくらいが実はベストオブベスト。

車端部についても、壁面側に肩幅を意識した凹みがあるにはあるのですが…何せいくら何でもその量が少なすぎでしょう…。ツルンとした壁面もどうかと思いますが、半端に半端な設えもまた意味のないと知るべきかと。

優先席。この手の試作車が面白いのは窓枠などありましたね。内側の窓枠と、外側の窓枠形状が微妙に異なっており(外側の方が小さかった)、ちょっと不思議な眺めができたものです。

さて、4・5号車部分は大船工場で製造されたというなんとも珍奇な車両。あいにく撮影はできませんでしたが、試作B編成(ウラ91編成)にそっくりな外見でした。

照明も、通常の線路方向ではなく枕木方向に配置されるという試作ムード全開の車内。天井のクリアランスが少し低かったのが難と言えば難でしたね。そのお陰で少々暗かったという…オチ。

2枚窓タイプの客用窓に、少々厚めの組み合わせによる袖仕切、座席自体は量産車両のそれと同じ…かと思いきや、座面部分が少々長く張り出していたようです。

登場当初は、座面クッションももう少し柔らかかった記憶があります。ちょっと異色の子、といえばその通り。ドアも、今の主流ではなく押さえ金による固定タイプでした。

その他号車のドアは、現在主流のタイプ。やはり、ドアが閉まりきった後でも、ゴムとゴムの合わせ目がキチッとしてなかったものが多かったですね。

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