211系電車(リフレッシュ車) 最終確認時期:2008年10月

首都圏管内への新世代車両投入ペースは著しく、国鉄〜JR発足当初に導入された車両置換も、かなりのペースで進んでいます。

長らく(?)上野口の宇都宮線・高崎線で働いていた211系にも動きが見込まれているらしく、座席モケットが張り替えられたリフレッシュ車が登場しています。画像を見ての通り、蘇芳色と化粧板の対比が鮮やかだった在来カラーリングと趣を異にしています。

ボックス席などあれまビックリ、長野や新潟方面でよく見られるカラーリング・パターンモケットになっています。と言うことは、行先も…?

手摺りや肘掛などは以前のまんまなので、微妙に草臥れた肘掛の模様の剥げ具合などは今まで通りお楽しみいただけます(笑)。

座り心地については、以前の蘇芳色と比べると、座った瞬間にパッと違和感が感じられます。悪くなってるんです。それまでのタイプであれば、腰を下ろした瞬間にズモッと落ち着くべき窪みに誘導されるように体が移動し、お尻が落ち着くようになっています。

どこが悪くなったのか?と思ったのですが、座面クッションの詰物が厚めになったことで、座面高がやや嵩上がったことが1つ。次に、その嵩上げの影響か、座面前後長が1.5cm程度伸びています。座面クッション部分も、当初の図面通り造ったハズが、ハメ込み切れずフレーム上にポン置きした格好になってしまったのが2つ。

これが故に、座面後端部の僅かに持ち上がる部分が尾てい骨に直接当たる位置に出てきてしまったのが問題点といえるでしょう。従来型のクッションにも同様の切り上がるような部分はあるのですが、背ズリ下端に隠れるか隠れないかの微妙な位置に奥まって居ます。これが絶妙な位置故、僅かでも前に出てしまうとたちまち「!」となってしまうのです。

従って、座面間スペースが狭くなってしまった上、座り心地まで悪くなってしまったという、「無駄な手入れ」とされてしまう実例を作ってしまいました。

ロングシート部分も、座面がそれまでの「引き込みライン+何となくの窪み」でバケットタイプ初期の装いから、かなり明確な着席位置を示す形状となりました。

どちらかと言えば、背ズリ部分のランバーに詰物が奢られた方が掛心地的には変化と言えるのではないかと思えます。

車端部のロング(通常席)は、上記ドア間ロングシートにおける変化とどっこいなのですが、座面の厚みは以前のモノと変わってない感じです。車内各所に変化が及んだ割りにこの部分だけノータッチという怪。

優先席部分です。やはり、ランバー部分の張り出しが強めになったことと、座布団部分の肉厚ッぷりに変化が見えます。それと、地味にして色ではハッキリと、この区画だけ吊革が交換されています。これについては、首都圏内各線で進行中ですね。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不詳1490mm(ボックス間)