415系電車(1700番台) 最終確認時期:2005年9月

つくばエクスプレス開業によって何かと比較されるようになった常磐線ですが、2階建車両1900番台の他にも「B級珍車」な車両が多いことで知られます。この1700番台もその経歴は何とも奇妙で、編成組み替えに伴って中間車が不足する為、急遽入れたのだとか…。

一時期は現行のように鋼製車に挟まれて居ました。その後、1990年代はよく1900番台とセットで運用に入っていました。そのころに限れば運用は非常に掴みやすかったのですが、その後の編成組み替えで一般的な7両編成に紛れ込み、運用を捕まえるのが至難のワザに。今はK918編成の4号車にチョコンと入っています。

車内全景です。一見、211系0番台や1000番台と違いがありませんが、よく見るとチラチラと相違点が見えます。

まずはボックス席。座席フレームこそ211系のアレですが、よく見ると背ズリ上端のビニルレザー張りがありません。スパーンと、堂々のオールモケットです。211系で慣れた雰囲気で座るとモケット摩擦感の風合いが後頭部まで来ていることに驚く一方で、ひょっとすると、この感触は眠りを誘発するかも…と思った次第。

そして、決定的なのはこのブロックにして小テーブルが増設されていること。211系でも見なかったのに…。やっぱりこの区間独特の宴会需要に基づいた設置なのでしょうか?ともあれ、謎にして見慣れるパーツのコンビネーションがタダでさえ珍車扱いの価値をさらに引き上げていることは間違いなさそうです。

その一方でロングシートはそのまま。特段何かが違う、と言うことはありません。

車端部はこれまたロングシートそのまんま。して、消火器はいずこへ?

反対側エンドの優先席込みブロック。

一応、車番も撮っておきました。

そして、最後に見慣れぬ逸品。要は車内スピーカーなのですが、なぜこの形状?ちなみに211系では車両中央のラインフローグリルの中に所々設置されています。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2ボックス1490mm