485系電車(3000番台) 最終確認時期:2004年11月 | |
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今やすっかり東日本485系の代表選手となった向きの3000番台、出てきた当初はビックリだったんですが、慣れってのは恐いものだと思わずにいられません。 写真は蟹田にて折り返し待ちの普通運用。こんな車両で通勤・通学できる人がちょっと羨ましかったり。無論、グリーン席は別料金ですよ、と。 |
北越急行と言えば、特急も普通も高規格線路にモノを言わせて大爆走することで知られた路線です。ここへ681系の合間を縫って(?)直通していたJR東日本の3000番台です。よく見るとソレまでの3000番台とは腰回りの塗り分け線の高さが違いますね。 「はくたか」に投入される車両には、かつてのJNRマークポジションに「はくたか」のシンボルマークが取り付けられています。 |
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普通車全景です。新車と見まごう手の入れッぷりは何度見ても「スゲェ」と思わずに居られません。誰ですか「年増の厚化粧」だなんて言ってる人は! 黒をベースカラーにすると見た目がシャッキリするのでアクセントカラーが引き立ちます。貫通扉の色センスも合わせて、なかなかまとまっているな、と思わされます。 |
2人掛普通席です。JCASが製造した座面スライド機構併設回転リクライニングシートです。山形新幹線増結用やE653系でモゾモゾしていたものですが、ここへ来て本格設置されるに至りました。 登場当初、その使い方に慣れてない人はこの座席にデフォルトで座るというそれはそれは拷問な環境でしたが、今はかなりの人が使い方になれた様子です。逆に、当初より不安定さが拭えなかった座面スライド機構にヘタリが入り、R51フォーメーションで言うロックの効かない座面スライド状態になってしまっているものも見受けられます。 座り心地ですが、エッジが立っているように見えますが、横幅が通路部分に張り出し前提で作られているので、あまり苦になりません。 |
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こちら「はくたか」などで見かけた3000番台普通席。青森・秋田方面で見る3000番台と同じ座席ですが、表地の材質(織り方)が異なっています。 上の座席の表地がモコモコしているとするなら、こっちはややツルッとシャキッとしています。見た目はこちらの方がクールでしょう。冬は上の方が何だか嬉しいですね、静電気は余計なおまけですが(笑)。 |
車椅子対応ブロックの座席です。在来線では無論1人掛。 |
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肘掛も上がります。ちょっと仕草がカワイイですね。 |
車椅子ブロック直後の2人掛席通路側はテーブルも何もない晒し席。さすがにそれでは何なので、肘掛に回転小テーブルがセットされています。 見ての通り、JR九州787系2次車で知られたアレです。このテーブル、何も九州に限った話ではなく、東日本では結構色々なところで登場しています。 |
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と言うわけで、表地の違いをちょっとクローズアップ。こちら、ネイティブな改造パターン。モコモコした生地が特徴です。 |
もう1パターン。こちらは見た目がシャキッとツルッとしています。着座時のホールド感はこちらの方が好みです。上の仕様との機能的な差はありません。 背面テーブルに貼られたリクライニング操作ガイドの貼付位置は施工時の感覚の差と言った程度の誤差ですね。 |
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グリーン席です。まずは青森地区で見られるパターン。リネンが不織布となっています。JR東日本でよく見られるパターンです。 |
こちら、新潟地区発着の列車で見られるリネン。昔懐かしの布リネンです。こうしてみると大きさも違いますね。 ちなみにリネンとはその昔、もっと長く作られており、座面近くまでデロ〜ンと伸びていました。このように短くなったのはかの151系「パーラーカー」以来、座席の布地もデザインとして見せるようになったためと言われています。 |
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青森地区で運用された場合のグリーン席。この不織布リネン、かなり軽く作られており、ちょっとの風でフワッと巻き上がります。極論、車掌が横を通っただけでめくれ上がることも…。 |
新潟地区発着時のグリーン席。重厚感あるリネンが特徴です。しかし、不織布リネンとどちらが良いかと言われるとこれは感性の問題ですね。ちなみに、私はこちらのリネンの方が気分的には「ああ、グリーンだね」みたいな気分がしてお気に入りだったりします。 窓側の座席のフットレストが変な角度で固まっていますが、これは入線時に全ての座席がこのようにセッティングされていたもの…上沼垂、やっぱり良くわからネェよ〜。 「いなほ」沿線風景のハイライトと言えば日本海に沿って走る「海側」なのですが、これを拝むのは結構曲者です。3000番台でしたら「A席」が海側になりますが、1000番台が来た場合は「D」席が海側になります。 事前に目星を付ける方法として2号車をチェックしてください。3000番台は車椅子スペースの関係で14〜15番のB席がありません。また多目的室設置の関係で16番がありません。なので、マルスで当該席番を照会して存在していれば1000番台、無ければ3000番台が予定になっていることになります。無論、当日の土壇場運用変更時は泣いて下さい。 |
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「はくたか」に入る9両編成の真ん中に存在感も明らかだったサロ481-3000番台全景。元々新潟から大阪方面には「あずさ」DX改造に範を取った1000番台が「白鳥・雷鳥・北越」にバンバン投入されていました。 その名残からか、高レベルグリーン席が居並ぶ西日本エリアへ入る車両のためか、超大型シートもまぶしく1&2配列の3列となっています。ハイデッキ効果も相まって、車内に入った瞬間の威圧感とも迫力とも言えない感覚は凄まじいです(笑)。 尤も、681系のグリーン定員ベースに合わせると言う背景もあるでしょう…。 |
こちら2人掛席です。これも「あずさ」DXグリーン席の後期改造グループと同系統ですが、センターアームレストのサイズがレザーカバーの分だけ大きくなっています。横幅も充分で、グリーンオブグリーンの風格すら感じます。 |
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1人用座席です。座席自体は日本発条(日本リクライニングシート)の製造分で、183系「あずさ」DXグリーン席の後期改造グループと同系統の座席です。フットレストはラチェットで高さを変えることができます。 |
そして、上沼垂3列グリーン席1人掛部分には、もはや歴代と言っても良くなってしまった機能として「斜め固定」モードがあります。 これは1000番台のサロ登場時(当時の座席はR7A)、1人掛部分が海岸線に面することから海を眺められるように、と言う配慮で実現した機能です。そのため、この座席を利用する大多数の人が知らない隠れ機能として今もなお残されています。 |
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車端部にも立派なフットレスト、これは凄いですね。各席には読書灯がセットされています。 そして、足もとを見るとハイデッキ改造された床面であることがよく判ります。この微妙な「小上がり」がちょっと非日常的で素敵です。 |
冷水器、紙コップユニットも元々のソレを活かして壁面埋め込みと言う新しいんだか古くさいんだかよく判らない逸品です。 |
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電話室は極めてメタリックな設えとなりました。 |
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座席データ | 座席クラス | 掛人数 | 座席形式 | シートピッチ |
普通(3000番台) | 1 | 不明 | 910mm | |
普通(3000番台) | 2 | 不明 | 910mm | |
グリーン(3000番台・半室) | 2 | 不明 | 1210mm | |
グリーン(3000番台・全室) | 1 | 不明 | 1160mm | |
グリーン(3000番台・全室) | 2 | 不明 | 1160mm |