485系電車(あいづ仕様) 最終確認時期:2008年1月

郡山からの磐越西線アクセス列車として、インパクト抜群のボディペインティングも独特な485系電車です。「あかべえ」が車体随所に描かれており、斯様な真冬でも遠目にハッキリと視認できます。いや、こうしてみると、文字通り「闘う列車」ですね。

ある時は上野からの直通特急、ある時は郡山からのアクセス快速と種別も列車としても変幻自在。時たま、同じダイヤで583系が快速で入っていたりしますねぇ。

この列車、堂々の6両編成となっており、線内快速として走るときは会津若松方2両が指定席となります。そんなある1月の指定席車内…誰も居ません(笑)、というか自由席4両分で充分需要を満たしています。夏のハイシーズンはともかくとしまして。

485系のリニューアルについては、既に1000番台・3000番台と重ねたノウハウがあったこともあるのか、視覚的な違和感を感じないリニューアルがなされています。

中間車の車内全景。基本的に、先頭車と見た感じは変わりません。

そうそう、写真は快速運用時に撮影されたモノなので、リネンがありません。特急運用時には、ここに「あいづ」専用リネンがセットされて見た目が多少華やかになります。

この車両、ささやかな差異ながら、座席が2種類存在しています。その1つ目。一般的な中間車に設えられた2人掛席です。メーカーが変わっておりまして、JCASでも小糸工業でも天龍工業でもなく、日清紡なんですね。繊維メーカーと思うなかれ、意外と機械工作品も多いんですヨ。

しかし、見慣れぬロゴが躍り出てきた瞬間は文字通り目が点になりましたね(笑)。プレートが貼ってあるところからして、自信があると見た。できが最悪な座席でメーカーズプレートが貼ってあると、恥曝しの他何者でもありませんが。

もう1種類、こちらは6号車にあるもの。一見、上の座席と変わりませんがサイドアームレスト先端部分に(元)灰皿のスペースがあることが判ります。そう言えば、まだ全車禁煙時代の前に出てますからね。

リクライニングは、座面スライド機構を併設したタイプですが、リクライニング角度が通常より大きめに取られています。これはシートピッチが多分に影響していますね。惜しむらくは、サイドアームレストのレザー部分、もう少し後端まで貼ってれば良かったんですね、見栄え的に貧乏くさくなってしまっています。

もう1つ指摘するとすれば、アームレストなどの金属パーツ部分の角取りがあまりイケてません。もう少し角を丸く取るべきでしょう。バリが立ってるほど、処理が酷いわけではないのですが、今のままでは揺れる車内でぶつかっただけでかなりの痛み感じると思います。

車椅子対応の1人掛席です。5号車の会津若松側に設置されています。

全展開させるとこんな感じ。

向きをちょっと変えて、アームレストを両方とも「うりゃぁ」と上げてみるとこんな感じ。よく見ると、壁側の小テーブル、角度設定がダメダメになってますね。

車内には、このように荷物棚がセットされている箇所もあります。大きな荷物を持ったときには重宝しますが、普段は…使われませんね。

なんだか、シートピッチ拡大で端数にされた部分が使われた感じを受けますが、現実的な解決では無かろうかと思います。

それよりも、セットされたテーブルの水平処理の悪さの方に目が行ってしまいます。これの差は酷いでしょう。

洗面台と男子小用トイレのコンビ、既にお馴染みの造り込みになってきた感もあります。

トイレ区画、この辺もリニューアルされているとは言え、連結面やデッキ部分は485系そのものを感じる場所が残されています。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不明1100mm
普通2不明1100mm