485系電車(普通席1) 最終確認時期:2002年8月

2002年11月で役割を終えた「ビバあいづ(ホリデービバあいづ)」用車両です。シルバー・ブラック・レッドの組合せにして、かなり強烈な個性が窺えます。そういえば、485系一般にある運転席上のヘッドライトがありませんね…。

尚、この編成は最終運転後、勝田に転属。団体臨時列車などに使われるようになりました。

さて、ビバあいづ車両の普通席(自由席)です。何の飾り気のない旧態依然とした特急車両の車内です。勘の良い方はこの写真の号車が、元・インビテーションカーだとお気づきになられるかと…。そう考えると忠実に限りなく本来の485系内装(モケット色を除く)を再改造で実現してしまったということです。恐るべし、JR東日本(笑)。

自由席のR51BNです。元々、R51系統はリクライニング時にストッパーが無かったのですが、Bからは取り付けられています。ソデ体に小さいテーブルも備わっています。しかし、基本的な形状は登場当時のままと言うある意味貴重なモノかも知れません。

指定席区画。JR東日本お得意の「地味なクラス分け政策」の1形態ですが、座席が改座されています。見た目は自由席に比べると少々煩わしい感じがするのはデザインの問題と言えるでしょう。

仕切扉の化粧板をイメージカラーに取り替え、内装板もリフレッシュしてあります。それだけ、といえばそれだけですが…。

指定席です。910mmピッチながら、255系電車と同等の回転油圧リクライニングシートを装備しています。但し、脚台の形状が異なっており、バーレストはありません。

この車両が登場したとき、(今もですが)自由席と普通席で座席クラスを分ける傾向が流行していました。指定席差額分のインセンティブは着席保証にプラスして油圧リクライニングシート、と言うわけです。

一連の格差は183系「あずさ」DX編成で明確に打ち出されたものですが、現在の新造車では新幹線の一部を除き、そのようなことは無くなりました。貸し切り仕業などに入った日には、利用者に不可抗力で理不尽を強いるモノですからね〜。

元、「ビバあいづ」のグリーン席部分です。2&2で座席がズラリ…16人定員の小さなグリーン席です。乗車時間の絡みもあったのでしょうが、どうにも今時の1&2配列グリーンに慣れるとちょっと物足りなさを感じます。

後ろから見てみました。この写真の左手前にある座席、この背面のパネルが剥がれて内張がベロリ…。幾ら何でもエクストラチャージを取る設備にして失礼に思わないんですかね〜?あ、どうせ客が乗らないからイイか(笑)。

その他、座面のセッティングが曲がっていたり、リクライニングがしっかり戻らないなどアコモデーションの整備状況が崩壊しかけてるな…と思っていたのですが、その予感は乗ってからちょっと経って発表されたプレスリリース当たったようです(笑)。

さて、座席自体は255系に準じていますが、背面テーブルがありません。フットレストも両面利用できますが、なんか「使わないで〜」と言うオーラをセッティングに感じました。この座席は偏心回転機構を持っているのですが、その回転機構もグラグラ。カーブやポイントにさしかかる度に座席がカクン…と遠心力で振られます(笑)。

私は遊園地の遊戯施設に乗った憶えはないのですが、これが列車名通りお客様を喜ばすための「ビバ」なのかもしれません。もっとも、そのために朝食が胃の中でビバノン状態でしたが…(殴)。

車内にはこのような冷水器も…。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(元ビバあいづ・自由席)2R51BN改910mm
普通(元ビバあいづ・指定席)2不明910mm
グリーン(元・ビバあいづ)2不明1160mm