719系電車 最終確認時期:2004年7月

仙台・山形エリア(5000番台)を中心に、南は黒磯まで顔を出して来ます。基本単位は2両につき、2・4・6両と、なかなかきめ細やかな編成を組むことが可能です。

3ドア、セミクロスシート配置と聞くだけなら211系なのですが、その中身は…。

全景です。開放的なイメージは、211系のそれにかなり似通っています。

寒冷地らしい、と言えばドア脇の半自動ボタンとロングシートにあるソデ仕切部分、寒さ除け兼立客の迫り出し阻止を兼ねると思われる風防カバーに象徴されます。

719系のクロスシートは3パターンあります。まずはお約束のボックスシート部分。1490mmピッチで、一見211系と何の差異もありません。

事実、座席のカラーリング以外の基本構造は全く同じです。ちょっと疲れの入ったウレタンフォームながら、独特のズモッとしたバケットの座り心地はいつ座っても妙な新鮮さを覚えます。

2つ目、この形式はドア間クロスシートについて、ボックス×2ではなく、ボックス×1+片側×2と言う変則見合い配置になっています。隣に人が来なければシートピッチ845mm、格好の個室気分的スペースですが、神は見逃していません(笑)。

前席下部は空間になっていますが、座席脚台が微妙に張り出している上、脚を伸ばそうモノなら前席のFRP座席カバーが弁慶の泣き所を痛撃する体勢になります。結論とすると、妙に座りづらい区画と言えます。これならいっそ閑散時間帯にボックス席で脚を投げ出した方がどれだけラクか…。

ドア間ロングシート部分です。この辺の造作は211系と全く同じですね。

隣接したクロスシート下部が空間になっており、進行方向と貫通扉の開き具合次第で足下が涼しいこともあります。

優先席区画です。

運転台後ろ部分、なかなか開放的な助手席側となっており、身(あるいは首)を90度よじることに苦痛を感じなければ、結構迫力ある前面展望が楽しめます。

クロスシートその3。お約束のトイレ脇です。

反対側、トイレ脇も無駄にしない座席環境(笑)。後付感バリバリのゴミ箱もご愛敬ですね。

トイレが無い車両の端部ロングシート。この形式、左右いずれかに体を預ける部分が無い座席というのがものすごく少ないことが判ります。

全座席中で、両脇とも他人(座席)と言う部分は2両でたった7席。それ以外は肘掛なり壁なりとなっており、そういう意味では、座席選択行動として端部を選ぶ人間の本能にクリティカルに訴えかける秀作と言えます(笑)。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式付番無845mm(固定クロス部)
普通2形式付番無1490mm(ボックス部)