E257系電車(500番台) 最終確認時期:2006年8月

長らく房総の特急電車と言えば183系だったのですが、半島内の高速道路延伸とそれに伴う高速バスの台頭、アクアラインの開通、夏の観光地としての房総ブランド比重低下は半島鉄道事情にも変化をもたらしました。半島の鉄道事情は当サイトからリンクしている「千葉ローカルの館」へどうぞ。

ハイブリッドモビリティを旗印に起死回生の殴り込みを掛た255系電車も「帯に短したすきに長し」と言われ、何だかあてどない運用と彷徨い方をしています。漂流と言った方が適切かも知れません。

しかしながら微妙に存在する各種需要を満たしつつ、必要充分の輸送力を確保し、なおかつ車両運用面で高い汎用性を持つ車両…とした開発の方向性は変わらず、いよいよ以て中央本線の主役となったE257系を持ってくるに至りました。頻繁な増解結を満たすためとはいえ、このお顔は…いや、凶悪だ…。

車内はE257普通車の設計思想そのまんまに、カラーコードをそれっぽく取り替えた感じになっています。2&2配列、半間接照明などは相も変わらずと言ったところでしょう。

コチラは荷棚部分が菜の花イエローですね、色の取り合わせからしたらこっちの方がハッキリしているかも。

座席もE257系ほぼそのままに座席表地を変えているだけ、と言ったところです。メーカーがそれまでの小糸工業から川重コンポに変わっているという点はコスト面の関係でしょうか。川重コンポ自体、E4系後期車両からちょくちょく目にするメーカーでありますが…。

この座席のシリーズ、腰回りは結構なガンバリを見せているものの、背ズリ上端から肩胛骨より2コブシ分下辺りまでの「アタリ」に違和感を感じます。腰掛てから、ちょっと上体を跳ね飛ばす感覚は嬉しくありません。足元も台座の1本化で伸ばせるようになっているとはいえ、車体形状の仇で窓側はあまり良い環境ではありません。

その腰回りももともと上手くS字を描けていない気がしています。リクライニングすると着座体勢崩壊の図…。

車椅子区画の直後席。テーブルが無いので、センターアームレストを大形ユニット化させてインアームテーブルを仕込んでいます。このお陰で、この列の窓側席だけ、窓枠からの距離がピタピタで、ちょっと窮屈な印象があるでしょう。

それでも、シートバックテーブル・インアームテーブル・ドリンクホルダーと色々、トドメで大形のセンターアームレストにガッチリ囲まれた「置物地獄」「引きこもり席」を楽しみたい向きにはオススメ席であります(苦笑)。

車椅子区画の1人席です。この形状は既にあちこちで見ますね。

全展開状態。

クルッと廻って通路向き固定機能も健在です。

さて、座席を含めたこれらの設えを見ると、基本的な区画では向かい合わせにおいてテーブルが使用できず、窓枠にかろうじて物を置くくらいしかできません。逆に言えば、進行方向向きに使う場合はかなり大きなシートバックテーブルなどに恵まれます。従来の255系電車が「利用者のニーズを基にした受け皿を作った」とすれば、この車両は「設えで利用者の使い方(動線)を制御する」としたアプローチが垣間見えます。

曰く高速バス的用法の志向。向かい合わせにされない方がゴミも散らかりづらく、清掃などで1手順浮くと言う邪な考えもあるやに思います。

車内の空調は通路上方からのエアフローの分と、荷物棚下の観光バスでよく見るスリットで微調整です。

公衆電話コーナーです。携帯電話・PHS全盛の今とはいえ、やはり1台は残るもののようです。ちなみに、デッキ部分、結構走行中の騒音が大きいと思います(苦笑)。

トイレ、洗面台のユニット。男性小用の扉が奥にチョコンと見えます。この辺の造り込みは秋田新幹線「こまち」以来のトーンを感じます。

車椅子対応区画に対応する同部分。通路からのアプローチ部分の角度や壁の切り込み角度が異なっています。

車椅子対応トイレユニット。ドアの「開閉」ボタンはもう少し扉に近い方が良いように思えます。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不明960mm
普通2不明960mm