E351系電車(量産車) 最終確認時期:2002年8月

E351系、量産先行車から2〜3年くらい後に量産車が登場していました。外見では冷房装置の室外機カバーが大きく異なっていましたが、ぱっと見は天井の形状が変更されているのが車内的には大きな変化です。

アコモデーション的にも臭気抜きや空調関連などのリフレッシュを受けているようですね…。

後ろ側から見ると座席の手摺りがイイ感じで付いているのが判ります。撮影当時のこの車両は喫煙車…後に全面禁煙化されましたが、元喫煙車は臭気や壁面の汚れがなかなか凄かったです。

普通席は、量産先行車と同様の日本発条製座席となっています。座席脚台の下部が空間になっており、足下の利用空間は広くなっているのが改善点となります。

シートピッチは970mmと当時の標準的でした。ソデ体やアームレストなどは、ヘタリが割と早く来ていたように思えます。

大形の窓の中央に桟を通して…というのは255系譲りのものですが、眺めが断絶される感覚にとらわれます。近似の車両では定着したのですが、眺望を以て商品価値とする中央本線では…ちょっと、ね(笑)。

1人掛席です。隣は車椅子スペースとなっており、通路を挟んで反対側には多目的室があります。通常は鎖錠されていますが、車掌に申し出ると利用できるようです。

量産車も、基本的な座席配置は変わりません。

天井部分がサッパリし、室内灯のカバー形状が変更されています。直接旅客に関わる設備としては、荷棚下にあった蛍光灯が個別用の読書灯に改められています。

登場当初のグリーン車全景です。車両中央、パーテーションがハッキリと見えます。

このころは半室喫煙だったため、ここで分煙されていました。これは651系以来の流れ(当時)でした。

量産車は、登場当初から座席色が紫系統になっています。量産先行車の座席に比して、手摺とテーブル(シートバックテーブル)が追加増設となっています。そのほか、シートヒーターも引き続き設置されました。

シートヒーターは座席のサイドアームレスト下にスイッチがあります。しかし、普通の人にとってはリクライニングボタンと間違えられるのがオチかも知れません。

松本・南小谷側車端部の車いす対応1人掛です。

その全展開状態。

リクライニング量は比較的多めになっていますね。

車端部の隅用はコンパクトかつユニット風になっています。小さめのテーブルと跳ね上げ可能なフットレストが壁にチョコンと付けられています。

車両中央の元・パーテーション部分。

全面禁煙化により、パーテーションは無くなりましたが、荷棚部分の仕切りと窓割りの関係で台座はそのまま。これだけ鎮座しているのを見ると、なにやら随分と薄いスペースに細々とした感じです。遠目には、枝振りのよい観葉植物然とした雰囲気も。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不明970mm
普通2不明970mm
グリーン1不明1160mm
グリーン2不明1160mm