24系客車(ロビーカー) 最終確認時期:2005年11月

寝台特急「出雲」も客車列車としては今月中盤で終わりですね。東京を夜に発ち、目覚めれば神の国…。

さて、この編成には5号車に食堂車を少しだけ改造したロビーカーが連結されています。九州方面・北海道方面には、本格的に改造されたロビーカーが連結されており、こちらは少々お手抜きの感も拭えなかったのですが、それが故に窓配置などにブルートレイン全盛期の姿を見る思いです。

これは6号車側の出口。貫通扉の「食堂」という文字が車両の生い立ちを如実に物語っています。右側は食堂営業時の乗務員用室。中には乗務員用トイレなどがあるとか…。

通路には食堂車お約束の手洗い場があります。

通路は高窓にして無機質、これが国鉄テイストと言えばそうなりますかね?手前側には物資搬入用の業務用引戸があります。

通路突き当たりには冷水器があります。今や貴重品とも言えるスタイルをしっかり保っているのがイイですね。

かつてのレジ側にはジュースの自動販売機があります。値段は地味に130円…。

4号車側から入ると、食堂エリア前にはこのようなスペースがあります。私は業務スペースについては詳しくありませんが、天井に残されたカーテンレールや奥側にある部品撤去痕からして、食堂乗務員の休憩(着替え・その他)スペースであったのだろうと推測します。

今はロビーカー主室が禁煙になっているので、ここが喫煙スペースになっており、カード式公衆電話も後付け感全開です。個人的には生き残り感満点のベネシアンブラインドが高ポイントと思っています。

んで、こちらには残されたベッドソファがポツンと…寝台急行「銀河」A寝台の喫煙スペースに通じるものがあります。

ロビー主室です。4号車側から調理室に向けてのワンショット。

同じくロビー主室を6号車側から撮ってみます。こちらから見ると、その配置に食堂車時代の影を感じずには居られません。

4号車側の一部区画はソファーに交換されており、ちょっとゆったりとくつろげるようになっています。

現役時代の影を色濃く残す食堂テーブルと座席のセット。この席自体は食堂固有のモノであり、もともとは固いプラスチックの椅子でした。それに詰物を突っ込んでモケットを貼るとハイ、と言うわけでして…。

座り心地ですがタダでさえスペースに挑んだ食堂の椅子にして更に強調されたバケット感から狭さ満点です。

ソファー部分。取り立てての特徴はありませんが、微妙に座面をベッドにできないような前後幅となっているのがミソと言えばミソ。

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