141系気動車 最終確認時期:2004年10月

札沼線と言えば、学園都市線・ニュータウン通勤路線としての一面と、終点・新十津川の超ローカルムードのギャップに萌え所満載の路線でもあります。かくいう私も、この路線の完乗は滝川から新十津川までJRバス(当時)で抜け、新十津川始発の列車にて完乗しました。

急激に進行した沿線開発によって、同線も路線中盤までを一気に通勤路線化し、同時に輸送力増強のため、余剰50系客車を141系気動車として改造してしまいました。そのため、極めて模型的な造形が随所に光るモデラーのための車両とも言うべき憎めなくもユーモラスな車両となっています。

車内全景です。ガランとした室内に1&2配列のクロスシートとロングシートというJR東日本40系気動車の改造パターンに近い車内となっています。

冷房はかなりシンプルで、屋根上に薄型クーラーがあるか、車端の冷房ユニットより供給されています。

クロスシート部分です。1人掛に切りつめられたボックス席、空いていればここを取れると何となく得した気になるのは貧乏性のなせる業でしょうか?

もっとも、窓側には配管(ヒーター)ガード用のカバーがあるので、足下は存外窮屈です。

いわゆるボックス席です。座席自体は50系時代からの転用ですが、床面はディーゼル化に伴って色々と弄られています。良くも悪くもウマい使い方だなぁ…と思う今日この頃です。

ロングシート部分です。通勤・通学時間帯の札幌駅に突っ込んでくる同系はそりゃぁもうもの凄い勢いで人があふれ出てきます。ピーク時の収容力という点で役立っているのはこのブロック。

さて、この形式の一部車端部にはこのような何かよく解らない空間があります。

出入口の混雑を考慮してデッキ仕切扉が無くなっており、開口部が広く取られているのはともかくとして、車両間通扉前にあるスタンションポール、そしてかつてのデッキ仕切部分の所にある奇妙な設えに目がいきます。

それがこれ。一見、極めて止まり木の如き設備ですが、クッションがあり、事実ここは立席ながら少しもたれかかるためにある隠れアタリポジションのようです。

ヒーター用のグリルもあり、結構ここの居心地って良かったりして…。

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