150系気動車 最終確認時期:2009年5月

JR北海道の冬期山間線区、実際に乗車体験してみると判るその雪量と寒さ。この区間にして、長らく国鉄時代からの気動車が主力をなしていたところですが、やはり車両老朽化や大出力エンジン車の需要があったところ。

1両でも山間部をホイホイ登れ、ある程度の詰め込みも効くような汎用的一般車両が求められ、作られた車両ですね。冷房も載せられ、大きな窓と相まって見た目カクカクしてますが、100番台は冷房レスで窓も丸めになっています。

車内は1&2配置のクロスシートとロングシートで構成されており、JR東日本のキハ100系列と似通ったアコモデーションです。モノトーンなカラーリングですねぇ。

さらに凄いのが、北海道の酷寒期運用を前提としつつデッキ仕切扉が見当たらない点。ドア開閉装置や、ドア脇のアクリル風防カバーなどは見えますが、やはり…これで冬はどうよ…。尤も、この形式での「実験」が後の731系電車・201系気動車における仕切扉レス車両に繋がったとすれば、その功績は「大」(?)の模様。

座席を見てみましょう。1人掛の対面ボックスシートは、函館本線(小樽〜長万部)では海側を向きます。車窓的には少々つまらないかもしれません。

こちら、山側の2人掛の対面ボックス。カーテンが少々寸足らずなのは、何とかした方が良いように思えます。

上記1人掛席と共に、JR東日本の100/110系気動車のフレームと同じものを使っていますが、背面はともかくとして座面のクッションがヤレ過ぎており、座り心地がJR東海300系のTR58Aのような、芯の抜けたウレタンになっています。これはペケ。メンテが追いついていないものと思われます。

ロングシート部。色がラベンダーになっているのは優先席区画です。ドアデッキ部分も右手に見えますが、先述の通り、本当に仕切りカバーがこれだけ…。

トイレ後ろ側のロングシートは、一部が撤去されて車椅子対応スペースになりました。そのあおりで、1人掛ロングシートができたのですが、中高生にはこの席が人気のようです(苦笑)。

2連だとこんな感じ。聞くところに因ると、性能上、40系気動車などの在来車両とも併結運転ができるんだそうです。

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