54系気動車(500番台・ルパン列車) 最終確認時期:2015年9月

釧路から根室へ、駅数のワリに所要時間が実はビックリ2時間30分の旅。途中の浜中が「ルパン三世」のモンキーパンチ氏ご出身の縁で、54系気動車にラッピング塗装を施したルパン列車が運行中です。

車窓自体は概ね海向き側が良い眺めのワンウェイ路線ですが、途中駅で登場キャラクターのほぼ等身大ポップも立ってたりで、左右ワリと見飽きないようになってるかも知れません。

外見は、アチラコチラで紹介されてるのでワリとテキトーに撮ってる我が腕は置いておくとして、海側根室向きはルパン。

海向き釧路側がハードボイルド調の銭形警部、ルパンと相対するスタイルでラッピングされており、カッコイイと思います。山側は主要キャラクター5人の立位ラッピングが施されてます。

車内は、地味にして結構派手な変化があります。クロスシート部が改座され、シート表地のカラーリングからずいぶん印象が変わりました。

クロスシート部は、R51C台座の上に789系自由席と同じ座席が設置されました。台座は日本発条製、座席上物が小糸工業製というビジュアル的には実にキメラな一品に仕上がっております。国鉄制式の座席であれば、型番によって上物と台座の互換性は異メーカーでもあったはずですが(実際は結構細かい差異があって無理っぽい話の模様)、この頃の座席では、そういう意味で実に興味深いものとなっています。

このタイプの座席による大規模改座は寡聞であり、邪推すれば2010年のスーパーカムイ踏切事故の発生品ではないかと思うところ。シートバックテーブルも健在で、普通列車としては九州の「サンシャイン」と並んで破格設備であると言えますね…座れれば。

また、窓にはルパンキャラクターのカッティングシートが貼られています。

車両中央部のボックス区画も健在。窓と座席の割付はあまり考慮されて居らず、釧路向きの方がワリと眺めは良いでしょう。山側根室向きは扇風機の操作権を握れるくらい…(苦笑)。

トイレ前のロングシート区画も、クロスシートの表地カラーに準えて交換されました。

トイレとクロスシートに挟まれた海側の短いロングシート側(形容詞が殺し合ってる…)。2人が優先席扱いです。

トイレ壁には、浜中町のポスターが掲出されています。

少々見えづらいのですが、デッキ仕切扉の框には「座席は回転できません」という「その位置で誰が見るんだよ!!」な注意事項がチラリ…。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式不詳960mm