711系電車 最終確認時期:2001年3月

711系…形式名を憶えたのは図鑑より勿論後の話。試作車から最終増備車グループまで細かい部分や目に見えない部分まで入れると実に様々なバリエーションがあるそうです。札幌近郊の輸送状況の激変と共に歩んでいる車両ですね。

現在は廃車が進み、目にする機会も少なくなっています。

撮影時点では、出会う車両がことごとく近郊化改造されていました。デッキに近い部分はロングシート、真ん中にクロスシートが鎮座しています。

クロスシートは113・115系で見られるようなシートピッチ改善車のクロスシートに準じた骨組み、クッションの席になっています。しかし、乗ったときの率直な感想としてはちょっとクッションがヘタリ気味かな?と思いました。

乗降時間の短縮などを狙って3扉化改造された車両の車内です。握り棒などがクロスシートのフレームの上からズズンと追加されており、ちょっと物々しい感じです。オマケに3扉化により、1部屋の大きさがコンパクトになってしまったため、どうにも狭さが拭えません。

元々、50系客車で試行していたモノらしいですが、その後、721系電車・731系電車の登場で沙汰闇になってしまったような気がします。

何の気なしに撮っていたのですが、試作車の天井に付いていた通風機です。一見すると冷房装置と変わらないサイズが堪りません。仕切扉の木目調の化粧版も良い味を出しています。

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