733系電車(1000番台) 最終確認時期:2016年7月

北海道新幹線の部分開業により、新函館北斗駅と道南基幹駅の函館駅間を結ぶ新幹線接続シャトル列車(兼、地元還元列車)として札幌地区で順調に運用実績を積んだ733系の1000番台車が登場。

需給次第で3連ないし6連による運行が行われています。彼の地へ訪れる度に、接続ダイヤは改良を重ねているように見えますが、まずは札幌までの「北斗」が優先していることからか、どうにもギクシャクした感は拭えません。

車内は733系0番台車をベースとしていますが、カラーリングは寒色系でまとめた0番台に比してドア、壁面、ソデ仕切からの立ち上がりで木目やレンガ色を意識したものとなっています。

床面や天井のカラーリングは0番台とほぼ同じです。

同様の車内全景カットですが、ドア脇にゴミ箱が見えます。

座席はオールロングシートで構成されており、基本的な車内の考え方は731系を引き継いだものとなっています。

731系との相違点と言えば、座面下のヒーターが吊り下げタイプとなり、カバーが無くなって空間となっている点でしょうか。

座り心地としては、座面自体は割とぶ厚めでカッチリしてますが、ランバーがやや角度を取りつつ直線的に落とし込むような形状なので、あまり据わりが良い感じはしません。また、両ソデ席部分も肩肘の逃げ寸が全くないソデ仕切となっており、あからさまな詰め込み感が漂うのは通勤通学列車としては正義の解でしょうが、新幹線接続列車としてそれはどうなんだろ、という感は残ります。

一部ブロックの数席分は優先席として、座席表地のカラーがオレンジとなっており、吊り手もこの区画は色が変えられています。

吊り手は輪の方向が線路向きから枕木向きとなり、数個おきで高さを低めにしたものを設置して掴み手の多様性に配慮した物になっています(優先席部分は高さが揃えられています)。

そういえば優先席部分の床面、札幌地区で見掛けるハデハデな周知シートが貼られていませんね。

車椅子スペースはトイレの反対側、車端部に設置されています。ドア戸袋と、車端の排雪装置関係で側窓が無いのは…うーん。

トイレは車いす対応の円筒形ドアで大形のもの。この辺の形状はJR東日本の通勤形電車でも見掛ける構成ですね。

ドアは煉瓦色のフィルムが貼られて、車内景観的にアクセントになっています。

ドアボタンは、戸袋と反対側に大形のプッシュボタンが設置された半自動対応タイプ。ドア上の框には開扉時の知らせ灯、そのさらに上には温風カーテンのスリットが見えます。ドア脇の温風カーテンはドアボタンと異なり、特に左右法則性は無いようです。

ドアの所々のドア上には、情報表示装置が設置されています。

ドア上の情報表示装置は車内交互となっており、無い区画もあります。

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