50系客車(1) 最終確認時期:2001年3月

本州と北海道を鉄路で結ぶ、と言う悲願は歴史に残る「青函トンネル」によって達成されました。その青函トンネル開通以来、快速「海峡」として青森〜函館の拠点間輸送を担ってきたのが50系改造車、50系5000番台と50系51形です。

写真は50系5000番台につき、大形固定窓化された開放的な車内がポイントです。まだ試運転時代、工事関係者を乗せたデモンストレーションで屋根上に積もっていた雪が溶け、空調配管を伝って車内に漏れてきたシーンがニュースで流れていたのが印象的です。勿論、現在は対策がなされているそうです。

この列車も2002年11月を以て役割を終えました。

青函トンネルと言えば、最深部へ一直線に進み、そこから一転して一気に駆け上がる線路形態を持っています。デッキ仕切扉の上にはそれをリアルタイムで見ることのできるインジケータが付いています。

こちらは、海面下240m(最深部)に到達した時点の表示です。先ほどの「入口から**km」と交互に表示されます。

撮影当時は車掌による案内放送以外は特に何もなく、「何かあったら逃げ場は無い(笑)」的な独特の緊張感が車内にあったのですが、海底駅にドラえもんが来てからはのび太の遠慮会釈無い放送が流れるようになりました。

新幹線0系から流用してきた転換クロスシートW12改です。窓側のアームレストは撤去されています。個人的にはセンターアームレストこそ撤去して欲しかったんですが…ダメなんですかね?道内のキハ54(急行仕様)ではセンターアームレストを撤去したW12改が居るのですが…。

嬉しかったのは、通路側ソデ体に回転収納式テーブルが現役と言うことです。その代わり窓側にはテーブルがありません。窓側の人はモノを窓框に置くしか無さそうです。

2時間近くの乗車時間、様々な利用環境で…ということから、後にカーペット車が造られています。船の桟敷席をそのまま車内に持ってきた感じですね。靴を脱いでのんびりするのも悪くありません。難点と言えば、カーペットでくつろぐと窓が少々高い位置にあることでしょうか…。

編成によっては、一連のドラえもんキャンペーンに連動してイベント車両が組み込まれている場合があります。万が一、その列車が満員だったらと思うと…(怖)。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2W12改910mm