58・65系気動車 最終確認時期:2003年9月

四国ほどでは無いにせよ、気動車が多く活躍しているのがJR九州です。白にブルーの帯が1本、解りやすい。58・65系ともにまだまだ相当両数が残っています。

日田彦山線を小倉まで通しで駆け抜けた(割と)ロングラン運用の快速「日田」が夜明停車中の一コマです。

この塗色、今はありませんが、かつての急行「火の山」塗色としていたものです。転属とかその辺、全く疎いのですが、最後ギリギリまで博多に顔を出していたと思います。

周遊券で「ドリームつばめ」を待っているとき、南福岡の車庫入りで色とりどりの気動車が連なって入線してくるようになると「787系入線」と言う目印に(勝手に)していました。

キハ58でも比較的初期に属するボックスシートです。急行用という位置付けにより、近郊用のボックスシートよりボックス間ピッチも横幅も大形の座席となっています。

最大の特徴は窓側にも肘掛があること。私が座席にハマった原因の1つがこの窓側肘掛です(笑)。

長崎〜佐世保間には快速「シーサイドライナー」が走っています。諫早〜長崎間(正しくは喜々津〜浦上)には長与回りの別線があり、ディーゼルカーがガリガリ走っています。

なお、この写真は由布院〜南由布間の臨時列車「トロQトレイン」で臨時に充当された時のものでございます。何せ、背後の由布岳が…。

その時の車内全景。両端の気動車は動力確保と言うことと悪天候時の避難先が兼ねられています。座席は向かい合わせボックスでセットされていますが、勿論回転可能です。

そのキハ58で、座席をR27に改座したバージョン。運賃のみでグリーン席相当のリクライニングシートに座れるのですから、混結状態になったらこちらに人気が集中するのも当然といえるでしょう。

いよいよ時間の問題となってきたような感じですが、急行「くまがわ」にも専用塗装を施されたキハ58が頑張っています。こちらは横引き出しの小テーブルが健在でヘッドレスト部分にはカバーが掛られており、列車の格を感じられます。

急行列車にしてこれだけの設備であれば何も問題ないのですが、JR九州特有(?)の問題で、メンテナンス下手があります。フットレストがキチンと動かないのは当たり前、リクライニングが壊れているのもかなり見られます。まぁ、看板列車ではないにせよ仮にも別料金を収受する列車としては何とかして欲しいモノです。

既に引退して久しいのですが、急行「くまがわ」には香椎線で活躍していた「アクアエクスプレス」が運用されていた便がありました。真っ白の車体に、独特のシート配置と左右非対称っぷり、は定期列車としては唯一無二とも思われるものであったと言えます。

まずは人吉に向かって左側にあった転換クロスシートです。2人掛ながら、これが非常に多機能です。

座席下のベダルを踏むと、かなり細かい角度で固定できます。試しただけで6カ所くらいで止まるでしょうか?いずれの角度でもグループ利用向けや眺望向け等、様々な用途に対応できるようになっており、アクアエクスプレスの設計意図をそのまま反映したモノになっています。

難点を言えば、転換機構を含む超重量級の座席を上に載せている関係で、台座がかなりグラグラになって居たんですけどね…^^;。

こちら、進行方向右側の1人掛席。機構的には転換クロスシートですが、一見して、その背もたれの分厚さにビックリです。

別の号車の2人掛席です。転換クロスシートなのですが…やはり背もたれが厚い…半端無く厚いです。

臨時列車「トロQトレイン」塗色のキハ65です。南由布駅にて撮影、逆光なのが少々残念です…。

ボックスシートの全景です。既に大幅な手を入れられているのがよく判ります。高校時代、卒業旅行で九州へ行ったことがありますが、その時に人吉から都城まで乗った急行にこのタイプが連結されていました。

ボックスシートは四国にあるバケットシート仕様と似た感じです。一般的な3ドア近郊形車両のボックス席よりピッチが広めなのがせめてもの救いでしょうか。

65系気動車も改座された車両が居ます。上記のようなボックスシートのままバケット化改造されたケースと、写真のようにRS390を載せたケースがあります。

急行「くまがわ」に入っていたグループも、RS390ではあるものの、布地が異なっています。これはこれで急行列車くらいまででしたら充分に納得できるのですが、やはり58系にR27改座車両が居ると、みんなそちらに走ってしまいます(笑)。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(キハ58・改座)2R271160mm
普通(キハ65・改座)2RS390910mm
普通(アクアエクスプレス)1不明----mm
普通(アクアエクスプレス)2不明----mm