66系気動車(転属後その2) 最終確認時期:2013年11月

長崎地区での活躍がすっかり定着した66系気動車ですが、外観のシーサイドライナー色はまんまにして、内装は地味な変化がありました。

車内全景、シート表地がすんごく鮮やかな紫に見えるのは普通です。

以前はいわゆる国鉄ブルーなモケットだっただけに、その対比が鮮烈。内壁は全く手を入れてないだけに、浮き上がって見える位。

車端の凸凹区画は健在でした。

運転台直後は、ワンマン運転に備えた改造が施されています。

運転室仕切扉の左右で色具合が派手に異なっているのは、まぁ、九州らしいよね…(苦笑)。同じ色系統でまとまったら統一感があるはずのゾーンが、ここまでカラフルでパッチワーク感溢れる場末感満開の空間にしちゃうところ、哀愁を禁じ得ません。

座席はW15のまんまですが、表地はミトーカ市松ドットメッシュで、遠目には紫に見えるようになっています。

逆にヘッドレストカバーが国鉄ブルーっぽくなっています。最大の変化は、通路側の手すり形状が813系電車のそれに近い下膨れのものに交換されている点。

しかし、ここまで手を入れてるのにソデ体通路側下部のカバー部分にはなんも手当てしないのね、この辺の配色センスってどうなんだろう、と。

で、こちらは転属直後の簡易的な手入れをしたタイプとのブリッジの様な過渡期状態。

ヘッドレストカバーが黒のまんま、通路側のカラーリングも以前と同様の状態です。ただ、座席部分とその他内装は同時並行というワケでも無く、結構チグハグな遷移をしています。作業ラインが空き次第やってます、みたいな。

端部の固定タイプ席も健在。ここは先述の通りで結構座り心地イインデスヨ。逆に言えば、この位の角度設定が必要なのかも知れない、という感。ヘッドレスト・ランバー・座面の黄金比構成とはよく言ったもの。

最近の3セクを中心として、標準型気動車のクロスシートで見る、転換クロス席の背面を切り立って配置するタイプ。アレは座り心地酷いんですよね、どう見ても腰を殺しに来てる。

規格品のカタマリである鉄道車両ですが、座席は地味に設置誤差があることで知られています。

今日日の車両では、一部の鉄道会社のセンスを除いて、かなり誤差の許容がシビアになってはいますが…。

そんな姿を見ることができるのが、このボックス席状態の構図。

さて、上の画像と見比べてみましょう。一見、同じ場所を撮ったように見えますが、両座席の設置位置がすこーしだけ左にズレているんですね。機能上、あるいは車体フレーム制約に基づいた予めのモノとは思えない訳でして、製造ライン上あるいは設置時点の地味な誤差と言ったところ。

実寸で大体20mmくらい。ただ、両座席がスライド関係にあるので、シート間のピッチは同じというダイナミック帳尻合わせ。

車端部、窓1個が割り当てられたちょっとロンリーな区画。

座席横幅が切り詰められたS席的ポジションですが、この形式については固定席部分は端部であることから、人の流れへの配慮をした関係か、総じて狭くなっています。

なので、ロングシート共々車端部を撮ってみるとこんな感じ。転換できる列だけがピョコンと飛び出ているのが判ります。

トイレは旧態依然のボックスタイプ。

同線にはキハ220のシーサイド色が逐次投入されており、この形式の活躍の場が今後は減少していくのではないかと穏やかに観測します。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2W15910mm