811系電車 最終確認時期:2002年2月

東海・西日本の新快速と言えば、便利な速達列車の代表格です。九州にも北九州〜博多近郊を中心に特急をサポートする快速列車網が充実しています。その礎を築いたのはこの811系といって差し支えないでしょう。

比較的長期間投入され、その間に様々なイベントペインティングや沿線施設とのタイアップバージョンなどが登場しています。写真は三井グリーンランド編成です。

こちら、スペースワールド編成です。いずれも独特な塗り分けとそれぞれのロゴデザインを導入して他編成との差別化を図っています。そういえば、ちょっと前にはミュージカル「CAT'S」のプロモーション編成もありましたっけね、あれ結構カッコ良かったんですが…。

そのほか、811系投入当初は臨時ながら急行に投入された実績もありました「ふるさとライナー大分」「ひのくに」の記録が見られます。

普通席全景です。車内は車端の一部を除いて、オール転換クロスシートとなっています。パープルを基調とした座席と白を基調とした内装板とのコントラストが鮮やかです。

転換クロスシートは910mmピッチで配置されています。座席横幅は1人辺り447mm(≒450mm)と従来の一般的な転換クロスシートのそれより1cmオーバーサイズになっています。アームレストの造り込みが良いのか、座面は更に広く感じます。

残念なのは、座席配置と決して連動していない窓割りです。ささやかな犠牲と言えばいいのでしょうか…しかし、せっかくの新造車なのですからこの辺もちょっと考慮して欲しかったのは私だけではないと思います。

スペースワールド編成の車内です。一般的な811系と打って変わって全体的にブルーを基調とした車内になっています。ヘッドレストが白になっており、遠目にはリネンを連想させます。

シートピッチは従来車と変わりませんが、座席自体の厚みがかなり変わっています。何となく名鉄のパノラマカーや地方第三セクターの車両を連想させる厚ぼったさですね。

ドア横の部分はこのような仕切板が立っています。寸法の関係で補助席などが無いのは比較的混雑するこの路線にしてちょっと残念ではあります。

転換クロスシート側の足下は狭くならないように、蹴込み部分がへこんでいます。ささやかですが親切です。

車端のボックスシート部分です。窓側のアームレストのみ形状が異なっています。

消火器と屑物入れは車端ボックス席の仕切板後ろにあります。これによって、車内全体的にスマートに見えるので良い構造だと思います。

811系は、通路部分に中吊り広告枠があるのですが、このスペースワールド編成はムードを維持するためにそれがありません。故にスッキリとした見切りが特徴でもあります。

そのムード造りは細かい部分にも渡っており、窓間には装飾灯があり、荷棚も通路側は水色で塗装することによってトーンを合わせています。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式付番無し910mm