817系電車 最終確認時期:2005年3月

かつて、博多口に「赤い快速」こと200系気動車が怒濤の乗り入れをしていた筑豊本線も電化され、福北ゆたか線と言う路線愛称が付けられています。車両も新製の817系車両に…車体は815系ベース、足まわりは…あれ?207系の血を感じる…(交流ですが)。

ブラックフェイスを基調として、サイドもアクセント控えめ、ドーンデザイン特有の(?)ゴテゴテした印象から抜けた感もあります。

車内はそれまでのアコモデーションレヴェルに合わせたのか、オールクロスシートで貫かれています。こう見てもコントラストの激しい車内であることがよく判ります。

近郊形車両としては、画期的な木を多用した転換クロスシートです。シートピッチは実測値900mmとまずまずの数値を確保しています。フレーム部分を木、ランバーやヘッドレストには885系よろしく革を使っている凝りよう。

噂では車両全体でコストの限界に挑戦したらしいですが、コストと質感の両立を追求している辺りにどこかの会社との違いが際だちます。

一方で、ソデ体内側は転換機構部がむき出しの部分も見え隠れ。指を挟んだりするケースは少ないと思いますが、可動部は隠した方が良いように思えます。

車端部だけ、スペースの絡みでなんだか切り立った置かれ方になっています。ピッチはここだけ850mm。

一般的に、座席脚台は見えない部分の扱い故、溶接痕を含めてフレームむき出しですが、これは違います。いわゆる一本足形なのですが、脚台も座席下カバーも見事にカバーマウントされています。

座り心地ですが、座面が見たとおりで薄く座面は底付きします。しかし、緩やかなカーブが付けられており、着座時の違和感はさほど感じません。乗車時間を考えれば納得でしょうか。意外に気づいてくれなさそうですが、この加工は結構面倒くさい作業だったと思います。

811/813系等、九州の転換クロスシートは横幅重視の傾向(221/311系辺りと較べると一番広い)があったのですが、この形式では、立客・通路幅を意識してかなり詰め気味の座席幅になっています。

アームレストもちょっと狭めな造り付けです。無いよりマシ、位かも知れませんが。

ドア直近には折り畳み式シートがあります。重しがないと跳ね上がって収納されるタイプです。

ドア部分の天井です。吊革が輪のようになっています。実用性と遊び心に溢れています。このスタイル、お気に入りだったようで、後に813系増備車にも採用されました。

815系と同様のトイレユニットです。ユニット上の蛍光灯は一見無駄に見えますが、ユニット天井部分に半透明のスリット窓が付けられており、そこから光が漏れるようになっています。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不明900mm