1000型気動車 最終確認時期:2004年11月

ワンマン運転に対応し、3カ所のドアを持って万能車の様相を呈しているのが1000型気動車です。片開きドア・両開きドアのミックスというアンバランスさが一見投げやりに見えてしまいます(殴)。

車内は変則セミクロスシート配置となっており、ボックスシートの反対側にロングシートが並んでいます。このスタイルは後にJR東日本701系5000番台が採用しています。

手前にはワンマン運転時の為の整理券発行機が見えます。

ロングシート部分はどこにでもある極々普通のロングシートです。グリーンをベースに、着席位置の部分に模様が入っています。

ボックスシートはJR東日本110系気動車に見られるボックスシートのフレームをベースにしています。シルエットはどちらかと言えば110系気動車の試作車に通じますね。

さて、最近になって1000型気動車にちょっとした変化が訪れました。それまで、同車が来ると部分的に恐れられていたのが「泣く子も黙るトイレ無し」であります。両開きの大形ドアがありながら、車椅子対応スペースが無い(コレについては車両だけの問題ではないので同情の余地もありますが…)ことでした。

そこで、トイレと車椅子スペースを増設した改造車が出ています。

まずは車椅子スペース。ロングシートを外して、手すりを設置しています。

さて、トイレ増設に伴ってボックス席が1つ吹き飛んだ格好になるわけですが、そのボックス席の片割れを方向固定のクロスシートとして設置しています。

床面の脚を取り外した痕がもの凄く生々しいですね。座席向きをトイレ壁方向にしないのはせめてもの気配りのなせる業。

さて、そのトイレ。車椅子対応の大形ユニットです。ドアはボタン式による自動開閉ですが…車椅子的にはボタンがもう少し低め設置でも良いように思えます。

クロスシートの一部は1人掛席となってロングシートの一部を取り払った場所に設置しています。トイレ入口がロングシートのままじゃちょっとマズイですからね(笑)。

さて、ケガの功名・塞翁が馬・棚からぼた餅(違)…という言葉がありますが、今回の改造で何ともイケてるポジションが誕生しました。ドアを挟みながらも前面かぶりつきの1人掛席…もうマニアさん大喜びな1等席です。

ちょっと距離があって、視認性に問題が出るかとも思えましたが…実際に座ってみるとビックリの展望席です(笑)。ここはイイ席かも、トイレも近いし(殴)。

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