32系気動車 最終確認時期:2006年11月

国鉄末期、JR移行後に予測された経営基盤の弱体化を睨んで旧型車両の体質改善により登場した形式です。一般的な車体より短めなのがポイントでしょうか。

比較的長時間の運用に入るにもかかわらずトイレが無いのは厳しいかも知れません。実際、予土線などではトイレ休憩を念頭にした長時間停車が見られますが、やはりトイレは車内で設置する方向性があった方が良いのではないかと。

車内はシンプル・イズ・ベストを体現したロングシート、蛍光灯も1列のみの潔すぎる車内です。

反対側から見ても、あまり変わりませんね…。

通常、普通列車クラスの車両であれば、窓の日除けカーテンは引き下ろしが主ですが、これは横引が奢られています。引き下ろしであると効果が窓全体に影響するため、背を向ける範囲が複数人にわたることを考慮して、必要な部分だけ日除けができるようになっているのではないかと思われます。

しかし、九州の31系気動車という例外クンも居るんですよね。

反対側のサイド。排気用ダクトが通っている部分だけ、ロングシートが途切れています。

肝心の座席ですが、これがまた芸のない程シンプルなロングシートです。なまじクロスシートではないので、ローカル線の軌道状態と相まって結構バウンスが楽しめてしまったり…。車内各部パーツはバスの部品を色々使っており、そう言う意味ではちょっと重みと面白みに欠けてしまうきらいもあります。

運転台です。設計当初からワンマン運転対応を想定した造りになっており、JRに移行して早々にワンマン化改造がなされています。

出入口周辺。この辺は並み居る軽快気動車のソレとあまり変わりませんね。

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