54系気動車 最終確認時期:2009年11月

32系気動車と同様、国鉄からJRへ向けた置き土産みたいな車両ですが、こちらはステンレス車体に2エンジンで山間線区でもズンドコ越えて行きます。

…でも、車体はやっぱり切妻のスパスパした車体。貫通扉の食パンマンもあながちシャレというわけではなさそうです。

1999年に初めて四国全線を乗り終わった時以来、度々54系気動車には乗っているのですが、車内全景の撮影タイミングに恵まれなかったと言うことがあり、10年目の正直的に撮影できました。

等間隔で入れられた黄色地のモケットがアクセントではありますが、車両長を活かして(?)左右両方にズラっと並ぶロングシートは123系電車のソレと比肩する圧巻ぶりであります。

ちょっと視点を落としてみると…うはは…これは面白い光景です。アコモデーションに興味の無い方にとっては「何のこっちゃ」かも知れませんが。

黄緑色のシート3〜4人おきに1席、黄色地のモケットの座席がセットされ、ここがアームレスト設置の目印になっています。所々にこのようなアームレストを設けることで、適正着席を促すようになっています。

座席は個別着席位置がハッキリと取られた、本格的なバケットシートです。JR北海道のロングシートも同様のタイプとなっておりますが、こちらの方が座面のヘタリが少ないように感じられました。メンテナンスはそこそこ果たされているのか、たまたまアタリが良かったのか…。

座り心地としては、座面先端部のアタリが少し気になりますが、それ以外は概ね良好ではないかと思います。コイルバネや線路との組み合わせも意外と合っているのではないかと。JR東日本107系のようなブリッジ式シートや、209系のようないやらしい座面形状とは似て非なるところがお気に入りです。

車両中央部にはエンジンの排気用ダクトが通された区画があり、この部分にはゴミ箱がセットされています。

しかしまぁ、ゴミ箱への当て身攻撃がかなり激しいようで、かなり凹みまくってますね…設備は大切に使いましょう。

乗った列車は夕刻の多度津発、大歩危行普通列車。と言うことで、かの有名な駅にも停車します。

反対側を1エンジンの32系気動車が一気に駆け上っていきました…いや、スピードはそれなりに出ていましたが…キツくないかい?

さぁ、夕暮れ迫る谷間の駅からまもなく出発です。

既に陽の落ちた大歩危駅。四国でも、阿波池田からこの辺りまでは積雪のある寒いエリアです。夜は冷え込みますね。

あ、かずら橋も奥かずら橋も個人的に来訪済…結構この場所には数多く行ってたりします(笑)。残念ながら国道439号線はまだ通り抜けてませんが…。

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