8600系電車(量産先行車) 最終確認時期:2015年09月

四国電車特急としては2代目となる8600系。車体断面はJR他社のものを流用し、空気バネによる車体傾斜機構で振子車両に迫る運行を行う由。

レトロフューチャーという、瀬戸内海挟んだ向こう側の大手私鉄でも聞いたことのあるフレーズをコンセプトとした社内デザインで、形容しがたいカラーリング&インパクトを突きつけ、それでいてややもするとブラックフェイスの中にチラリズムなファニーが持ち味と言ったところでしょうか。

量産先行車は普通車のみ、2両1組・2色カラーコンセプトとしています。クモハが緑、香川・穏やかで美しい四国の自然をイメージした由。決して苔生した参道という訳ではなさそうです。

クハ側がオレンジ、愛媛・瀬戸内の温暖な風土をイメージした由。座面が床模様と同化しかけているのは黙ってさしあげろ、的な。

座席はJR東日本E657系普通席の兄弟分に当たるものです。基本的にソデ体等のフレームや寸法構成は一緒。アームレスト先端のコンセントなども共通項的に健在です。普通席全席でコンセント利用可、というのは四国では初めてになりますね。

決定的な相違点としては、E657の脚台は中央部一本柱に対し、こちらは両脚形の一般的台座であること、跳ね上げ式のフットレストがあること、手摺り付け位置と形状が異なっていること、そして座面スライドがリクライニングとの背座連動となっていることです。

窓枠形状は、JR北海道でよく見るタイプとなっており、座席幅を拡げつつ窓側にかなり詰めて設置しているのはアレですが、窓側の肘掛けがE657のそれより無理なく使えるような苦心がチラリチラリ。

それでも、あと1cm程度通路側に寄せられていると、窓側・通路側両面の居住性はかなり変わったんじゃないかな、という惜しさもあります。座り心地は、背ズリ肩甲骨周辺の頼りなさというか痩せ気味なボリューム感に難は残りますが、概ね良好ではないでしょうか。

最も気になる点は2000系気動車や8000系電車より、乗り心地は低下している点。走りのスマートさがないんですね、加速の鋭さは感じるのですが、カーブやわずかな線形変化でガツンゴツンと車体が左右に持って行かれる状態、島式ホーム通過時なんかそりゃぁもう…非常に乱暴な乗り味とも言います。ええ、褒めてません。

その点より、横揺れから上体をホールドする必要性に相照らすという見地からは、この座席の背ズリの適合性については、疑問と不満感が残ります。

車椅子列の前列は、方向回転時のテーブルレスに備えてセンターアームレストにインアーム仕込みテーブルが備え付けられています。そのため、松山方面の場合は、何とも豪華絢爛なテーブル周りの環境となります。

クハの高松側には車椅子対応区画があります。コチラは移乗できる人向けの対応席。

全展開の構図。

こっちは車椅子そのものを固定する区画。

デッキは車両のイメージカラーのフィルムが貼られています。

半自動ドア機能も備えられており、ドア脇に開閉ボタンも見えますね。

車椅子対応のドアは少し大きめ、客室側に荷物スペースが備えられているのがわかります。

トイレや洗面台もクハ側に集約設置しています。動線的に在来線ではよく見るスタイルとなっていますね。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不詳980mm
普通2不詳980mm