281系電車 最終確認時期:2002年4月

成田空港アクセスに「スカイライナー」と「N'EX」があるように、関西国際空港にも「ラピート」と「はるか」があります(何のこっちゃ)。普通席は2&2配列のオーソドックスな配置になっています。照明はカバーの掛られた電球色の直接照明、こと客室内に限れば普通の特急車両です。

普通席のWRK225です。シンプルと言うか非常に薄い造りです。シートピッチは970mm、並み居る空港アクセス特急のシートピッチが1000mmオーバー級の中で比較的シンプルといえます。尤も、所要時間からして良いところ1時間30分は妥当と言えば妥当なのでしょうか。座り心地ですが、少々薄目で平ぺったすぎを感じます。

ただし、登場時からそれらしいメンテを受けて無さそうな部分が散見されます。とりあえずはサイドアームレスト先端の黄色い○部分の相当数がかすれていたり剥がれていたりしています。センターアームレストの素材がかなり柔らかく、経年劣化と相まってかなり剥がれやすくなっているように思えます。

メーカーは日本発条です。メンテナンスは他社が行うことになりそうです。

こちら、車椅子対応の1人掛席のWRK109です。アームレストが動くとか、その辺は特になく淡々と座席横に車椅子固定ベルトが備え付けられているだけです。

リクライニング角度ですが、かなり抑えめになっています。

「はるか」はグリーン席を含め、全席禁煙です。喫煙は車端に備えられている喫煙コーナーで済ませます。隅っこの天井に吸引用換気扇が見えます。

グリーン席の全景です。超大型の座席が1&2配置で並んでいます。電球色の間接照明と、荷棚下の補助照明が程良いアクセントを提供しています。

1人掛のWRK108です。西日本テクノス製造ですが、実際は東洋シート製ということだそうです。

枕が付いたハイバック座席、シートピッチは1160mmと重厚さは満点の座席です。フットレストは跳ね上げ式で土足面のみの超大型バースタイルです。欧米では人前(公共空間)で靴を脱いでくつろぐのはマナー違反(下着一枚と同義)とされ、事実、ヨーロッパの列車ではフットレストと言えば土足面のみのTバーが主流です。国際空港アクセス列車としては何となく納得の装備といえます。

こちら、全展開状態のものです。乗車時間の短さからかテーブルはインアームのかなり小型のものだけになっています。よく見ると前席背面に帽子掛が備わっているのが判ります。

リクライニング角度こそ良くありがちな角度ですが、妙に安っぽく感じてしまいます。リクライニングをしない状態で上半身を背もたれに預けると、リクライニングボタンを押さずともググッと後ろに反ってしまいます。勿論、ガススプリングが効いているので戻るのですが、その移動量があまりにも大きく、列車のわずかな前後振動でも座席がグラグラ揺れています。

正直、その不安定な着座感に私はこの座席をして「反則」と言う言葉しか思いつきませんでした。雰囲気としてのグリーンでは必要充分ですが、座席としてのグリーンでは間違いなく一発退場級です。

2人掛のWRK224です。よく見ると、ソデ体(サイドアームレスト)の形に681系試作グリーン席の影を見てしまいます。

大型荷物棚です。N'EXで見たものとあまり変わりません。固定バーの付いた3段式です。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1WRK109970mm
普通2WRK225970mm
グリーン1WRK1081160mm
グリーン2WRK2241160mm