285系電車(A寝台シングルDX) 最終確認時期:2003年4月

さて、この写真は坂出で撮っております。三脚が要らない明るさの区間で、このように編成がズドンと撮れるのは結構少ないかも知れません。高松では端のホームですし、東京駅では湘南電車が邪魔してますし(笑)。

A寝台シングルDXとB寝台2人用サンライズツインが設えられている4(11)号車です。アプローチ通路は山側にあります。ここで下に行くとサンライズツイン、上がるとシングルDXです。

車端部のトイレです。和洋揃ってます(笑)。客室空間は木の色と質感を活かした空間ですが、そこをひとたび出るとこのような寒色でまとめられたゾーンになります。

色味でその区画の性格を表す工夫と解釈しています。でも、寝ボケ眼には丁度良い分け方かも知れません。

洗面台、電球色・スリットライトが良い味を出しています。

4(11)号車の東京側にはシングルDX利用者専用のシャワールームがあります。後付け改造が基本の客車に比べるといかにも「ここにあります」と言う自然な設えのムードを感じます。

左手のユニットにカードを入れると利用できます。非常ボタン(赤)の右脇にあるのが「洗浄ボタン」です。シャワー利用後、これを一押しするとシャワー室内が自動洗浄され、最後にちょっと驚きの(略)が…この(略)はどうぞご自身でご体験下さい。

シングルDX利用者に配られるシャワーカード、裏面に「A寝台用」とプリントされています。それはそれは、何となく優越感を感じる1シーン。

そのシャワー室入口、ここから先、カメラは立入禁止です(笑)。シャワー室内にはボディシャンプーとシャンプーが置いてあります。しかしシャワーは6分間、ご利用は計画的に。

寝台室内とデッキの仕切扉はこのような格子状のスリットになっています。ドア上には活用されているかいないかはともかくとして、電光掲示装置があります。

さて、やっとシングルDX室内に入れました(笑)。全部で6室あり、そのうち東京側3室が喫煙室、西側3室が禁煙室です。

客室内部はミサワホームと共同設計とかで、列車の室内と言うより軽やかな(悪く言えば軽すぎ?)ホテルの装いを感じ取れるのはさすがであります。欲を言えば、A寝台はA寝台らしい「重厚感」もプラスして欲しかったのですが、それは贅沢と言うべきでしょうか…。

ベッド枕置き側には荷物(小物)置場、ライト・オーディオユニット・衛星放送TVがあります。

通路側には洗面台、ACコンセント、読書灯・室内灯・デスク&チェアが揃っています。

ベッド足元側には枕・羽毛掛布団・ゆかた・使い捨てスリッパ・アメニティグッズが揃っています。このアメニティグッズ、サンライズエクスプレスのロゴがプリントされた袋になっており、なかなかマニア心をくすぐります。シングルDXの利用証明にもピッタリ(笑)。

先ほどのデスク上、読書灯の上に空調用のスリットがあるのですが、個人的にはベッドゴロッとなって汗を引かせたいので(なんじゃそりゃ?)、枕元に個別空調があるととっても嬉しいのですが、それはちとワガママですかね?

出口脇にはハンガーがあります。但し、取り外しできないのでスーツを掛るにはちょっとしんどいかも。出口のドアのバネはちょっと強力です。揺れる車内で確実に扉を閉めるため、と言うことでしょうが…。

ドアにはマンションやホテルでよく見られる広角スコープが付いています。あまり使うシーンは無さそうですが…。

フラッシュを焚かずにスローシャッターで撮ってみました。これで多分1/2秒〜1秒。アンバーな色味が旅情をそそります。窓のカーテンを開けると、時折室内を突き刺す水銀灯の明かりが良いアクセントになります。

デスク側に振ってみます。おお〜イイ感じ(笑)。我ながらよくブレずに撮れたモノだと勝手に感心しています。

寝台側。ここで衛星放送を見ながらゴロリとするとき、カーテンを閉め忘れてはイケマセンね。

出口。アンバーが最もハッキリするところです。

今回、私は「サンライズ瀬戸」に乗ったわけですが、乗車時間を利用料金で割るとコストパフォーマンスは結構厳しい感じです。しかし、この雰囲気と空間を1人で占有できると考えれば仕方ないかなとも思えます。機会があれば出雲あたりでのんびり使ってみたいものです。

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