381系電車(パンダ座席) 最終確認時期:2009年7月

南紀特急「くろしお」、熊野古道・南紀詣さまさまとは別の顔、白浜のパンダちゃんを当て込んだペインティングをあしらったパンダ車両が登場しています。

所定編成なら4号車(指定席車両)、画像のようなイラストステッカーが貼られています。

車内に入ってみると、大阪側のどん詰まりに何かが見えます(笑)。

近づいてみると「!!」、まるで古代遺跡の墓守りのごとく直立4体のパンダが鎮座しています。何というか、シュールな光景です。

これがパンダ座席(パンダシート)、2009年早々のプレスリリースで5月頃登場として予告されていたものです。

元々のイメージイラストからするに新造座席で企画されていたようですが、その後の事情変更があったらしく、既存座席(R52改)の上からカバーをスポッと被せるタイプに変更されたようです。

この区画(8名分)は記念撮影用のフリースペースとなっており、指定席車両ながらマルスからは指定できない区画となっているようです。土・日などはこの区画がザワザワするので、ゆっくり座りたい人は別の車両の指定を取った方がよいかも。

前から見るとこんな感じ。カバーの仕様上、実物のパンダに見られるモフモフ感がないせいで、なにやら特撮シリーズのなりそこねた戦闘員じみた風合いも感じるのが少々悲しいところ。

JR北海道の「旭山動物園号」ハグハグチェアと改造面の手法は同じになるのですが、あちらはモフモフにハグハグが残っており、試作形と量産型のような感覚の差になるのでしょうか…?

腕と脚をイメージした部分には、きちんと肉球のマークが見えています。

座り心地ですが、カバーの貼りがピンと強くなっており、少し詰物を足した状態で背もたれのカーブ造形が良く出ています。アームレストの部分が従来より高くなってしまっており、あまり落ち着かないと思います。

腕カバーの下には、リクライニングレバーが残っているのも確認できますが、動かないよう固定されていました(単にカバーの突っ張りで動くまで操作できないだけ…だと思う)。

背面を見てみると、見事にツルンとしています。

…ええ、決してチャックが入っていたりとか、中の人が…と言うことは無いと思います(殴)。

それでも、背面中央部には、R52の後部カバー独特の造形がチラリ。モケットの表地も見え隠れしています。

R52自体は、背面を引き起こすことで座席回転するのですが、この座席の場合は回転機構がロックされているようです。

元の座席と比べるとこんな感じ。カバーの分一回り大きくなった感じです。子供はそのまま座って問題ないと思いますが、大人が腰掛ると、後頭部にパンダの口がズボッと突き刺さるので、パンダの顔に挟まれるように座るのが良いようです。

観察した限りでは「スーパーくろしお」運用時の同号車同席は、パンダ座席指定が外されるようで、件のカバーが見えません(朝の「はんわライナー」等では見られるかも…)。この辺、微妙に役割分けがなされているように思えます。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(パンダ座席)2R52BN改1000mm