大阪〜新潟間を結ぶ夜行急行「きたぐに」、この列車も何だかんだ言われながらしばらくは時刻表上に居座る予感全開の列車かも知れません。何より、結構侮れない乗車率を記録しているようで、無くすに無くせない事情もあるとか…。

この列車の良いところは、設備の善し悪しを別にすればバリエーションの多彩なところ。A・B寝台、グリーン指定席に普通自由席と通り一遍の設備を全て持っています。運転形態としてはあくまでも電車ですが、その設備構成はちょっと昔の客車夜行のそれと変わりません。

自由席部分のボックス席はベッドにできないように固定されており、座席そのまんまで利用します。座席自体は先に紹介した419系と変わりませんが、そこは腐っても(失礼)寝台向け車両。仕切扉がしっかりしている車内は思いの外静かです。

テーブルはソデ体部分の内側から新幹線0系のW12よろしく、回転固定式の小さいモノが飛び出てきます。

グリーン席です。冬季「シュプール」号でも使われる関係で、一部車両の車端部分にはサロンコーナーもありますが、これはシンプルに座席オンリーのグリーン車内です。

この天井の高さは必見なのですが、それ以外のウリは何なのか…?今となっては希薄であります。ひと思いに普通指定にしてしまってもそう影響は無さそうですが…。

グリーン席は特急グリーン車王道のR27です。モケットこそ緑をベースにしたモノに変わっており、灰皿部分には禁煙マークが貼られています。

そのほか、回転レバーによるベネシアンブラインドはノーマルの横引きカーテンに取り替えられていますが…窓間下部のテーブルは健在です。リクライニングの干渉を受けない位置と言うことでここにある、と言うわけです。