500系電車(V編成 500 TYPE EVA) 最終確認時期:2017年07月

山陽新幹線開業40周年何かヤルと思ってたらコレでした、と。地味に山陽新幹線最古参となった500系のV2編成、以前はプラレール新幹線でしたが、今度は新世紀エヴァンゲリオンとのタイアップイベント編成化。そのカラーイングインパクトは凄まじく、停車駅毎にみんな撮る撮る撮る…そりゃ、いきなりこんなのが来たらビックリしますわな。

ただ…映画は制作進行上の問題で延期と、チョイコケしてますが、そんなことを意に介さず、2018年5月(予定)までは粛々と山陽路を往復しています。

博多側先頭の1号車は後述する展示・体験スペース。外からはラッピングで中がどうなってるかはサッパリ判らないようになっています。

そして気付くのは、カラーやシャープなイメージこそエヴァを連想させますが、具体的なキャラクターやロゴという訳ではない、ってのがポイントです。おそらくは沿線自治体の屋外広告条例との兼ね合いで、それらを躱すための苦肉なデザインとも評価されます。

それでもフロント部は、500系のそれ。このお顔ですから、他にも組んでみたら面白そうな作品が色々と連想できます。

一般客室部分は既に他項で紹介済みなので、この編成に特化してスポットを当ててみましょう。

2号車は大阪側こそ自由席として誰でも利用できますが、博多側の1/3程度が1号車の見学者待機席となっています。とにかく2号車は1号車に入れなかった人にも雰囲気を味わって貰うためのギミックと小ネタが多くて、色々目移りしてしまいます。

窓側のカーテンを降ろしてみればこんな感じですから…。

フツーの遮光カーテンはこちら、真ん中にNERVのマークが象られてますね。運行終了後、部品即売会なんかで出たら人気出るでしょうね…結構汚れるのでクリーニング必至でしょうけど。

待機席には、リネンの代わりに待機席であることを示すカバーが掛けられています。席数的には比較的余裕があり、多分に記念撮影を意識した割り当てであると感じます。

で、一般区画のとある席でカーテンを降ろすと…ヒイッ(笑)。司令が居るよ、海側席なので日射が強けりゃ、ヘタしたら延々終点まで見つめられちゃうんだよ(殴)。

凝ってるのは客室内だけではありません。2〜3号車にかけてはデッキも作品イメージが持ち込まれており、号車数字や作品ロゴが至る所にセットされています。

デッキにも、シールではありますがこのようなロゴがデカデカと。

3号車は、客室内こそ本来の自由席としての設えですが、大阪側のデッキ仕切扉までは2号車との連続性を保つようにセッティングされています。

博多側室内から仕切扉を撮るとこう。車椅子対応席のため、仕切扉が両開きであることからいかにも…ということで、号車数字でお付き合い。

地味に凝ってるのは勿論1号車の洗面台。ミラーにはNERVのロゴ、壁面にうっすらと見えるのは、作品で随所に見受けられるヘキサタイルベースの模様。随所にNERVマークがチラチラと入ってます。

1号車のデッキは、左右1カ所。停車中は普通に開放されますが、ここから乗車しても2号車に誘導されてしまいます。

3号車博多側には喫煙室。ここにもNERVマークがこれでもか、と言わんばかりに貼り付けられており、室内に何かあると言うことは一目瞭然。

作品中で、喫煙シーンが描かれていた登場人物と言えば…。

山側は加持リョウジが壁面にカッティングシートでご乗車(笑)。

海側は赤木リツコ女史。

報道でも紹介されていましたが、1号車は一般客室ではなく、予約・抽選制のコンテンツルームとなっています。

大別すると、展示スペース見学と実物大コックピットへの搭乗によるゲームコンテンツ体験ができますが、土休日の後者はかなりの人気らしく、また、ツアー枠による区間単位の押さえもあることから、当選するのは結構大変みたいですね。

で、私はコチラ。何の因果かコックピット体験搭乗が当たってしまいましたので、奥まで入ることができた次第。

展示スペースまでだと入場識別証の「搭乗・入室」が「入室」だけになります。また、タグの色がチョイと違ってきます。

ドアを開けると、展示スペースが広がります。ジオラマ模型や、等身大の綾波レイPOPが立つ記念撮影エリアなどとなっています。

走行中の列車内はそれなりに揺れることもあるのか、コンテンツの配置はやや広めとなっている一方、掴まるようなグリップが少なめなので、少々足を踏ん張っての見学になるでしょう。

コンテンツは、基本的にJR西日本サイドの新幹線に関する説明記述にEVAの世界観を薄ら重ねたものとなっており、そこにキャラクターが適宜合わせてあるパネルとなります。

デッキ出入口床面には、このようなロゴもシートで貼られていますが、実際の運用現場であれば、こういう時、色を少し変えますよね?

ジオラマは2つ、1つは作品で登場する基地のそれ。結構大きいですヨ。

もう一つは、ある意味悪ノリ。博総のレールジオラマに横たわるEVA初号機って…ヤメレ、架線柱なぎ倒すから、それ(笑)。

1号車の目玉展示は、この実物大コックピットによるゲームコンテンツの体験です。具体的な体験内容はさすがに伏せるとしまして、凄いなぁと思わされるのは、前・左・右の情景が運転席に設置されたカメラからの映像を流し込んで、それに合わせてコンテンツが展開されること。

そういう意味では、毎回が同じ場面とはならず、2度と再現できないオリジナルというものかもしれません。体験に際しては、それなりに上体を使うので、身軽な服装の方が良いでしょう。

私は、コンテンツ内のミッションをクリアした側ですが、失敗するとアスカからお叱りを受けるという話もチラホラ。…誰ですか、それがご褒美です、と言ってる人は…。

コックピット自体は、結構良いクッションを中に貼っており、パーツ各部がゴツゴツ当たる感じはありません。背当てについては、なかなか良い形状になっていると感じます。

ただ、そうなると両手のコントローラーをつい作品通り動かしたくなりますが、コチラは固定。銃のトリガのみが可動部位となります。無論、体験中、床下や頭上からLCLがダバァ…とはなりませんが。

平均体験時間は4分/人。ザックリで計算すると、1運用で約15名。1日1往復で、都合30名程度が体験可能人数となります。

コックピットからデッキへ向いてみるとこんな感じ。1号車だけ、框の電光表示装置、別のコンテンツ流せれば面白いと思いますが…それはそれで改造大変ですよネ。

出口側の壁面にも最後の小ネタ。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通(自由席)2WRK229改1020mm
普通(自由席)3WRK306改1020mm
普通(指定席)1WRK1321040mm
普通(指定席)2WRK262/2631040mm
普通(指定席)2WRK228改1160mm