500系電車(V編成) 最終確認時期:2014年06月 | |
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引退した0系の後がまとして登場したのは、N700系進出著しい東海道・山陽直通「のぞみ」から転戦してきた500系です。勿論、16両編成そのままでは供給過多もイイトコロなので、8両編成化工事を受け「グランドひかり」以来の編成記号「V」を付けられての登場です。 画像は先頭車。自由席は2&3配置のままとなり、ロングノーズに掛かる部分の荷物棚が手前に見えます。 |
裏側から先頭部分をのぞむように1枚。 |
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中間車、車椅子対応席がある車両で全景1枚。仕切扉向こうの喫煙室へのアクセスの関係なのか、3列側の配置が2-3-2と変則的になっています。 JR西日本では、0系・100系にかけて、廃車から座席を「カッ剥ぐ」勢いで積極的な2&2化を推進してきており、100系などは座席種類だけで6種類が混在するカオスな車種になってしまいました。 すでに「ひかりレールスター」などで自由席相当部分の2&3は定着しているところですが、これはスピードとのトレードオフ的な暗黙知が山陽新幹線相場としてあったものと思われます。しかし、今後、九州新幹線直通車両の設備との兼ね合いで、自由席2&3・指定席以上が2&2となっていくことが読み取れます。 …多客繁忙期に臨時「ひかり」なんかで入る含みもあるんでしょうかね… |
2人掛自由席は、WRK229をリフレッシュした状態でそのまま据え付けられています。モケットの色は、赤紫系統と画像のようなブルー系統がありましたが、見た限りではこの色調に統一されているようです。 変わった点と言えば、背面テーブルに貼り付けられた車内設備案内がN700系調になったこと、背ズリのヘッドレスト側面に、把手代わりとして同色のノンスリップレザーが取り付けられています。 |
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3人掛自由席は、WRK306がリフレッシュされて、そのまま取り付けられました。改造の基本的な部分は2人掛のWRK229と同じです。 こうしてみると、自由席7両での定員数は相当に達すると思われ、先述の設備ヒエラルキーの整理統合とともに、朝晩の通勤需要時におけるピーク輸送力の向上も視野に入っているように思えます。 |
ちなみに、車椅子対応ブロックについては、例によって例のごとくアームレストが可動式になっています。 |
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先頭車の荷物置場も、100系の「やっつけ改造」を見てると、どうせ大荷物を持ち込むような需要を想定しないであっさり取り払われるかな?と思っていたのですが、残ったようです。 |
2013年10〜12月にかけて、比較的好調に推移してきた「こだま」指定席のアコモデーション格差を解消するため、4・5号車の2&3配列を2&2配列に改造する工事が行われました。 風の噂レベルで、元々500系普通席はこのようなイメージがなされていたと言う話もあり、登場から相当経過後ではありますが、その姿を拝めるようになったとも言えます。うん、デザイン的にはこっちの方がやっぱり据わりがイイですよね。 |
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車端部に近い列は、デッキ仕切扉の関係もあって1人掛席のWRK132が据え付けられました。座席自体はレールスターに設置されているWRK117に準拠したものですが、一応新規設計品としての型番が与えられています。メーカーはコイト電工(元・小糸工業)。 通路側には動線処理と座席回転を念頭にしたディバイダーがそそり立ち、ちょっぴり個室感覚で使えることから指名買いが多い席として知る人ぞ知る人気席です。 |
テーブルとかドーンと出してみると、通路側のディバイダーには、反対向きになった時に後列席が使うテーブルが据え付けられているのが判ります。 |
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2人掛もこれまたレールスター準拠とした新規設計品でWRK262/263のいずれかが設置されています。旅客が触れる座席自体はいずれも同じですが、山側がWRK262・海側がWRK263で脚台フレームが異なるので型番分けされています。 4・5号車はシートピッチが1040mmとなっており、指定席を使った企画切符では、原則的にこちらを割り当てられるようです。 上の画像と足下の台座の床面処理が異なっていますが、コチラは海側を撮影したもの。3人掛席のフレームに台座を合わせるため、こうなってるんですね。これが型番分けの由来。
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6号車は指定席を前提とした区画となっており、元の10号車(グリーン車)が移ってきています。2&2配置も見慣れたスタイルです。照明が自由席車のそれと同じになったことや、読書灯が撤去されて普通車としての荷物棚になったのは特徴ですね。 |
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座席はダウングレード改造しつつWRK228を流用設置しています。座席単体でみると、フットレスト・ピロー・オーディオユニットが撤去され、少し周囲も見ると読書灯が撤去され、床面もカーペット敷きから他の車両と同様な床面に変わっています。自由席と同様に背ズリ通路側に同系統色のノンスリップレザーが追加設置され、背面テーブルが無い座席だったので、折り畳みインアームテーブルはそのまま残されています。 座り心地ですが、ヘッドレストのピローが無くなったことで、少々上ぞり気味の着座感になったと思います。肩から下は今まで通り500系としての乗り味なのですが、ヘッドレスト部分については700系B編成のグリーンと同じになりました。モケットの質感が多少モフった感じという誤差と言えば誤差の範囲の違いだけですねぇ。 サイズ面では従来同等の据え置きながら、前後のシートピッチはグリーン席と同じとなったことで、その分がサービスアップと捉えられますが、何事にもオチはつきものでして、この座席は座面高が460mmと少々高めになっています(WRK132/262/263は430mm)。 これはフットレストの使用が前提となっているグリーン席だった名残のようなものでして、平たく言えば短足さんにとっては膝〜大腿部が圧迫され気味となる着座感なので、長時間の着座としては少々使いづらい座席とも言えます。たかが3cmされど3cm、座席でこの差異は凄くデカい(苦笑)。 |
この編成は全席禁煙となっており、喫煙は編成内2カ所の喫煙コーナーで済ませることとなります。N700系じみた設えとなっており、換気・空調機能を追加設置したことで副流煙が外に出づらいようになっています。 |
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元のサービスコーナーについては、機器室となっています。この空間が少々物寂しげではあります。 |
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座席データ | 座席クラス | 掛人数 | 座席形式 | シートピッチ |
普通(自由席) | 2 | WRK229改 | 1020mm | |
普通(自由席) | 3 | WRK306改 | 1020mm | |
普通(指定席) | 1 | WRK132 | 1040mm | |
普通(指定席) | 2 | WRK262(山側)/263(海側) | 1040mm | |
普通(指定席) | 2 | WRK228改 | 1160mm |