現金輸送車・マニ30(4) 最終確認時期:2004年9月

係員用出入扉には念入れでこのようなチェーンロックもあります。「現送中(現金輸送中)は施錠し、到着後解錠すること」とシンプルな指示書がピラリ…。

つまりは、一端車内に入ったら到着まで出られない、と言う裏返しでもあります。

トイレの隣にはこのような不可解な扉。上下2段あり、普段は施錠されています。ここは夏期一般公開でも開けられなかった「開かずの間」でもあります。

下段についても同様、こちらは何やら重々しい雰囲気が感じ取れますが…。

上段ご開帳〜♪中には掃除機やら傘やらトイレットペーパーやら、清掃グッズ・その他用品が詰まっています。何だか小学校時代の掃除用具箱を見せられた思いです…。

機密保持のため、清掃は外部業者に頼むわけにも行かなかったのでしょうし、貨物車両のお仲間とすれば名目上、車両所で清掃して貰うわけにもいかず…。どうやら清掃については日銀から直接担当者が出向いて用具補充をかねてやっていた様子。

この奥には非常用食料と水も保存されています。さすがに展示されるようになった以降、中身は入っておりませんが、箱はしっかり残されています。

ここで真っ先に目が行くのは傘、黄色はまるで学校の貸しガサですが、そこには日銀マークがドドンと入っています。素敵・欲しい・これを萌えと呼ばずして何に萌えろと言うのだ(笑)。

そのほか、バッテリー式クリーナー・ラジオ・懐中電灯・バケツ・非常用飲料水・非常用食料・ロールペーパー等々が入っています。左側の引き出しを引いてみると、使い捨てカイロ・軍手等々が入っています。

非常用食料は3日×乗車人員(6名!)分が入っています。メニューの書かれた紙を見ると…日々の私の食事より豪勢なメニューが書かれていました(笑)。

つまり、何かコトが起こったら3日は「亀の子」になれると言うわけです。車体をひっくり返されない限り…。

下の扉を開けるとドドンと金庫が入っています。現金輸送車にしてこれ以上、何が貴重品かと思えば…どうやら特殊無線装置・警察拳銃を置いておくためのようです。

トイレに面した壁面、豪快にコードが断ち切られた跡が見えますが、ここには列車無線・警察無線などの装置があったと言われています。さすがにセキュリティ的にヤバいためか、展示前に撤去されています。

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