現金輸送車・マニ30(After) 作成日:2004年11月

Photo:小樽交通記念館

2004年の台風18号、津軽海峡を越えてから急速に発達した特異な台風として記録にも残ることになりました。かの深名線バスも運行開始以来、初めて台風による運休を強いられてしまうなど、交通方面にも大きな影響を与えています。

私事ながら、自身も仕事でこの18号の影響をまともに喰らってしまいました。その頃の事は思い出すだけで胃が痛くなるので早く忘れたい…。

さて、その台風の余波を喰らい「キズモノ」となってしまったマニ30…展示早々だけに関係者の皆さんのショックや如何に…ということで修復作業が行われました。以下、画像は小樽交通記念館が撮影し、掲載許可を頂戴した画像です。

塗料は小樽交通記念館が準備、メイン作業については塗装専門のプロの方が側面を、「小樽おそうじ会」の皆様が屋根部分について補修されたとのこと。のっぺらぼうエンド(第1荷物室側)の右上にあった塗装の割れについても綺麗になっています。

塗装面積は相当の広さでしょうし、大変だったろうにと敬意を表さずにいられません。


Photo:小樽交通記念館

Photo:小樽交通記念館

…景色、反射してますよ…スゲェ。

反対側もこの通り。マニ30については2004年11月4日からの冬季閉鎖に併せてシート養生期間に入ります。次にお目にかかれるのは来年の雪解け開館時、それまでしばしお休みとなります。


Photo:小樽交通記念館

Photo:小樽交通記念館

その作業中の様子。小樽交通記念館はそのロケーション上、潮風と積雪による車体の傷みが保存上の課題となります。そのため、汚れ落としからペンキの上塗りまで、手を抜く場所はおおよそ見当たりません。

補修強化スポットが終わったら、次は屋根全体を…。


Photo:小樽交通記念館

Photo:小樽交通記念館

マニ30がこの地へ来る前、いわゆる「大人の事情」によって一部屋根上機器(アンテナ類)が取り外されています。その部分のメンテナンスも欠かせません。

作業終了後、夕陽を受けて輝く屋根上…普通の人は本館の展望スポットから遠目にしか見られませんが、車両の保存は思うより手間が掛かります。お疲れ様でございます。


Photo:小樽交通記念館
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