広島高速交通(アストラム)6000形 最終確認時期:2012年9月

広島のど真ん中から、市北西部への中量機関としてすっかり定着していますね。可部線・山陽本線、地域バス路線との接続も意識されており、やや大造り感があるにはあるかも知れません。

路盤のせいか元来の走り方なのか、割とアグレッシブな印象を持っています。

車内はロングシートオンリーとなっており、遠目に背ズリと座ブトンが分離しているように見えますが、中間の濃色部も表地がモケットとなるクッションです。色調マジックでして、モノトーンな中にもアクセントが光ります。

座席自体は堅め基調ですが、この座面の段付けとヒップ部が落ち込んだ形状で、シュバッと腰回りが落ち着く良席です。バケットタイプになっていないことで、時間帯や混雑度合いに応じ、柔軟な座り人数で落ち着くようになるでしょう。

窓上に荷物棚がない代償としてか、車端部には新交通車両あるあるな機器箱兼荷物置場もセットされています。

ソデの部分にもモケットを伸ばして貼り付け、ヒヤッとした感じを与えないようにしています。

このタイプの車両座席として随一にしてクール、そして採用例が非常に寡聞なのがこの端部の角当て。この僅かなデルタ部の有無で掛け心地が段違いというか、別次元の勢い。

シートデザイナー、実に良い仕事してます。後継車両が出たとしても、こう言う気配りが引き継がれますように。

車両がコンパクトなこともあり、吊り手は天井ギリギリの設置となっています。

ドアは非常にオーソドックスですね、引き込まれ注意のステッカーがなんとも派手ですが…。

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