京都丹後鉄道KTR8000形 最終確認時期:2002年10月

京都丹後鉄道の特急車両第二弾はマッコウクジラの再現を思わせる塗り分けとフォルムのKTR8000形です。京都まで乗り入れる際は4〜6両、分割運用の関係上、全車禁煙で指定席と自由席が交互に入ります。

室内は間接照明+荷棚下照明と西日本の特急車両に準じたデザインを取り入れています。全体的に渋い塗色で室内は非常に落ち着いています。

1人掛席です。この車両では運転台アプローチの関係と車椅子対応席の関係で、車両両端に設置されています。豪華と言えば豪華…。

尚、この席については窓側から少々離れ気味に設置されています。私のようなワイドボディには有り難いと言えば有り難い設備です(笑)。

全展開した状態です。テーブルが背面大形テーブルと肘掛から引き出すサイドアーム式と両方あるのは、座席フレームがJR681系・683系の流れを汲んだことを物語っています。

写真の1人掛席は特段車椅子対応セクションではないのですが、仕様上一緒の方が効率良いわけで通路側に向けて固定できるようになっています。この辺はJR187系気動車・700系新幹線「レールスター」に準じています。

2人掛席です。JR西日本テクノス製造(と言うことは小糸OEM?)のJTB4189形座席です。リクライニング角度はおとなし目ですが、シートピッチは1050mmと在来線普通席屈指のピッチを実現しています。

背面テーブルの材質や塗装が安っぽい(と言うかオモチャめいている…^^;)のが唯一残念です。それ以外はスキのないおしなべて高品質な移動環境となっています。ただ、この列車のエンジン音は大変に大きいと思います。フル加速時は結構キますよ。

こちら、リネンの色が異なっているのは指定席区画です。有名な話ですが、別稿「タンゴエクスプローラー」ともども、リネンには高級品の丹後ちりめんを使っています。故に、時たま盗まれるという笑えない被害もあるようです…。

運転台の後ろはコモンスペースとして開放されています。前方の景色を楽しむも良し、この車両のゆとりを体現したスペースになっています。サイバーな車内空間にしてテーブルも木製を使っており、洒落ています。

さて、全室禁煙の同車にしてタバコの欲望はデッキ近くの喫煙スペースでのみ果たすことができます。客席・コモンスペースはキッチリ禁煙なので顰蹙を買いませんように。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1不詳1050mm
普通2JTB41891050mm