錦川鉄道で錦町駅に到着すると、前方になにやら停まっています。

冬季を除く土休日を中心に、未成線だった岩日北線の施設を転用した「とことこトレイン」。

車両は、愛知万博で園内移動用に使われたグローバル・トラムを改装したバッテリタイプの電気自動車です。また、正規の鉄道ではなく遊具扱いになっています。

先頭が電動車で、各編成2両の客車に相当するトレーラーがくっついてきます。客席は昔の客車っぽく、各ボックス毎に出入り扉があるボックス席。

走行する軌道部分はそう悪くありませんが、やはり所々に繋ぎ目とか段差はあるので、その都度ドシンバタンはありますよ。乗り心地とか座り心地って概念、在りませんので、外の眺めを楽しみましょう。

途中、トンネル内にライト光で反応する蛍光石がキレイに敷かれた区間もあります。鉄建公団っぽさの残る妙に高規格な施工と、周囲のギャップを楽しむもアリでしょう。

雙津峡温泉駅まで片道約40分、実際には多くが往復乗車前提なので、まぁ、ね。

乗車予約は錦川鉄道乗車とセットの人のみ、となります。当日空席があれば錦町駅で受けてくれるようです。

雙津峡温泉の転回場から奥を見やれば、島根県の山口線日原駅までを目指した夢の跡。