東京臨海高速鉄道70-000系 最終確認時期:2002年2月

東京湾岸埋立地もすっかりナウでヤング(無駄に死語)なスポットになりました。その発展に一役買っているのは「ゆりかもめ」だけではありません。

JR東日本埼京線との直通乗り入れで利便性大幅アップ、利用価値もググンとアップしたのが東京臨海高速鉄道、主力車両は70-000系です。かつては4両でチマチマ走っていましたが、今や6連・10連がバカスカ走る路線ですね。

え?誰です?年2回しかお世話になりません、なんて言ってる人は?

車両はフェイスを除けばJR東日本209系コピーの典型例と言えます。しかしながら、車内については微妙にオリジナル化されていることが判ります。

メインのドア間ロングシートです。座席自体は209系と同様に壁掛ですが、その姿はかなり異なっています。

まず、一連の新系列車両で定着したソデ仕切ではなく、旧来の通勤車と同様の設えになっています。大形ソデ仕切は立客との分離に一定の効果を持っていますが、その窪みは必ずしも十分な余寸を持っていません。その点では多少のフレキシビリティを持たせているといえます。

次に、座席間ポールが2-3-2ではなく4-3になっています。そして、座面が件の固いアレではなく詰物をしっかり詰めたタイプになっています。座面形状はバケットになっておらず、固め多めで張り上がり気味です。しかし、座ってみればこれが次第にお尻の形状にフィットしてきます。

車端の3人掛席。消火器の空間処理はこれが限界でしょうか?西日本で多く見られる車外張り出しはできないものでしょうかね?

座席下のヒーターについても、恐らく209系のそのまま…故に、冬は酷寒地獄になることは確実です。都内ならいざ知らず、吹きさらしの川越線内は厳しそう…。

優先席区画、座席表地の色が違うだけで取り立てて差異はありません。

車椅子スペース、こちらもあまり違いはありません。

ドア、化粧板(シール?)が張られていて、無機質な感じが幾分か和らいでいます。

そういえば、某「トリビアの泉」で「吊革は何キロ耐えられる?」というネタがありました。その検証ロケで、スタッフがこのドアの吊革にぶら下がってましたね…。

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