秩父鉄道1000系 最終確認時期:2004年2月

羽生から熊谷を回り込んで秩父・三峰口まで、実は結構な距離を走っている関東有数のローカル私鉄が秩父鉄道です。SL列車・他社線からの乗り入れ・特撮戦隊シリーズの鉄道絡みロケ地・もの凄い台車形状の機関車など、話題に事欠かない面白さを持っています。

一般的な通勤車両についても、実に様々な所から導入していますが、その中にあって国鉄〜JR黎明期にかけて3両という単位と4ドア・輸送力重視のスタイルがウけたのか、101系を導入しています。

パンタグラフ増設・冷房機器増設等の大改造から、ドア靴ズリ交換など細かいところまで入れると結構な改造箇所がありますが、大きめの前面窓・勢いよく閉まるドア(譲渡前よりはおとなしいような気がするものの)・走行音は101系テイストそのまんまです。

まずは先頭車から。天井部分、冷房吹出口が増設されていますが、それ以外でのパッと見は譲渡前の佇まいを良く残しています。

中間車、冷房がありません。夏場は貫通扉を開け、前後の冷房車から冷気を流し込むコトになるのでしょうか?

運転台直後です。秩父鉄道では新聞輸送・小荷物の輸送を列車で行う便があり、その荷物スペースとして三峰口寄りの一角をアコーディオンカーテンで仕切った場所にするようです。

座席はシンプルが信条のロングシート。座面高が460mmと少々高め基調になっています。103系もごくごく初期の車両に460mmが継がれましたが、後に430mmにダウンされています。

座面高430mmという数値は、今の209系・E231系などにも引き継がれており、その半端に見える数値に歴史を感じるものであります。

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